ムーン・ハーベスターズ Moon Harvesters

2019年4月5日

ネスターゲームズのゲーム紹介

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自分のコマの形を活かし月面採掘 ムーン・ハーベスターズ


データ(ネスターゲームズ公式サイトより)
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◆タイトル: Moon Harvesters
◆人数: 2〜4人(基本セットのみだと2人だけ)
◆複雑さ(1〜5): 2
◆時間: 30分
◆価格: 基本24ユーロ、拡張14ユーロ
◆ゲームデザイナー: Néstor Romeral Andrés
個別ページへのリンク
日本語説明書へのリンク
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月面で貴重な物質を採掘するゲームムーンハーベスターズ(Moon Harvestersを紹介します。

純アブストラクトではなく、世界観がありますね。『火星の庭(Gardens of Mars)』などと同じく、写実的な背景のボードがちょっと面白いです。コマの形もなかなか変わっています。

ランダム要素や非公開情報の無いガチゲーですが、非対称ゲーム(各プレイヤーが同じ条件で戦わないゲーム)になっています。

購入形態とプレイ人数

このゲームは、基本セット(Base game)と拡張セット(Expansion)に分けて販売されています。

プレイヤーごとに異なるコマを使うルールなのですが、基本セットにはそのコマが2種類しか入っていません。そのため、基本セットのみでは2人専用ゲームになります。基本と拡張を両方持っていれば2〜4人で遊べます。

コマの形状は全部で4種類。基本セットのみ購入の場合、どの2種類の形を買うかを指定できます。指定しない場合、ランダム封入です。基本と拡張を同時に買うと必ず4種類揃います。
4種類のハーベスターコマ
なお、基本と拡張は合わせて1つのコットンケースに入ります。

このあたり、詳しくは公式ページでどうぞ! 仕様が変わる可能性もありますので、購入前には公式、または販売店で確認して下さい。


ルール

準備とコマの種類

各プレイヤーはハーベスターコマの形状を選び、そのコマを全て手元に置きます。ハーベスターとは、収穫機のことです。
ハーベスターの選び方は明記されていません。もちろん相談して決めてもよいでしょうし、経験の浅い順や手番の逆順で選んでもよいでしょう。
ハーベスター。月面基地のよう
ヘリウム3鉱床(以下、単に「鉱床」)がこのゲームの得点になります。これは、全員共通のストックに全て置いておきます。
鉱床。見た目がバラバラ!
ボードは空っぽで始めますが、選択ルールでいくつかのクレーターを置くこともできます。クレーターは単なる障害物です。


クレーター1個で3人ゲームの準備を終えた例
なお、プレイ人数で使うフィールドの広さが異なります。

ゲームのルール

スタートプレイヤーの最初の手番だけは、空きマスに鉱床を2個置くのみで終了です。

次の手番からは、まず自分のハーベスターを1個置きます。向きは(マスに沿って置く限り)自由です。

ハーベスターは、クレーターや他のハーベスターがあるマスには置けません。
ただし、鉱床に重なるように置くことができます重ねる場合、それらの鉱床を全て獲得します。獲得した鉱床は、共通のストックと混ざらないようにしましょう。
鉱床を回収
次に共通のストックから空きマスに鉱床を2個置きます。これで手番終了です。

ハーベスターを置ける場所がない場合のみ、手番をパスします。

ゲームの終了

全員置けなくなったらゲーム終了です。手持ちの鉱床が多い人が勝ちです。鉱床が同数なら置いたハーベスターが少ない方が勝ちで、それも同数なら引き分けです。


非対称の魅力

このゲーム最大の魅力は、「各プレイヤーが異なる形状のコマを持っていること」だと思います。自分だけが置けるような形のスペースを残すなど、形状をどう活かすか。逆に、相手の形状の良さをどう殺すか。鉱床の置き方も、攻めと守りがあると思います。

おそらく1ゲーム終えるまでに、「こう置くといいのかな」と色々なことに気づきます。あまり多く書くと興ざめですが、形状によって個性があり、「この形はあの形に強い」という相性もあります。

とにかく、形ごとの特徴が面白い部分だと思いますので、2人だけで遊ぶ場合も拡張を買うのがおすすめです。相応に高くはなりますが……


どういう人におすすめか

言わずもがなな感じもしますが、ブロック系のパズルが好きな方には、非常におすすめできます。(より正確には「ポリオミノ」系……詳しくは解説記事で)

特にそういう趣味じゃない人にはどうか。
このゲームは、『カバとワニ』の類似ゲームだと言えますよね。カバとワニは単純に配置していくだけのゲームでしたが、こちらは要素が1つ増えています。そして、おそらくこちらの方が広く楽しんでもらえるのではないかという気がします。
得点が徐々に入っていくことで形勢が分かりやすいし、全体だけでなく局所ごとの争いがあるからです。「うまい手」というのもはっきり分かります。

そんなわけで、パズルっぽさが嫌でなければ、結構広くおすすめしたいゲームです。ただ、得意な人と苦手な人の差はくっきり出ますので、持ち主がうまくフォローしたりする必要はあるかも知れません。



以上、『ムーン・ハーベスターズ(Moon Harvesters)』の紹介でした。


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このゲームはネスターゲームズ(nestorgames)の作品の1つです。ネスターゲームズについてご存知ない方は、こちらの紹介記事をどうぞ!

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