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◆タイトル: Hippos & Crocodiles
◆人数: 2人
◆複雑さ(1〜5): 1
◆時間: 10分
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動物ゴマをボードに置き合うゲーム『カバとワニ(Hippos & Crocodiles)』を紹介します。
ルールが極限までシンプルです。ゲーム開始時の準備を除けば、『ヘックス(HEX)』並みでしょう。引き分けが存在しないので、いわゆる「○×ゲーム(三目並べ)」よりシンプルと言っていいかもしれません。
以下、拡張セットを使わずに遊ぶ場合について記します。拡張については後述。
今回のゲームで使うフィールドの形を、2種類から選んで決めます。決め方は明記されていないので、話し合って決めればよいでしょう。
スタートプレイヤーを決めます。その後、スタートプレイヤーが自分のコマの形を選びます。もう一方は残ったコマを使います。ここで決まったコマを、ゲーム終了まで使い続けます。
かわりばんこに、自分のコマを1枚ずつ置きます。フィールド外にはみ出したり他の駒に重なったりはNG。グリッドに沿っていれば、向きは自由です。
置けなかったら負けです。
「置けた数を競う」とは少しだけ違います。「置けない」という事態が起きた瞬間に負けなのです。
以上! かんたん!
相手と違う形を持っているところがポイントで、「自分だけが置けるスペース」ができるように上手く置いていけば勝てるわけです。形が上手くハマるかハマらないかだけに集中して考えられるゲームです。
シンプルな仕組みながら、「川か湖か」「カバかワニか」「先手か後手か」の組み合わせで、2×2×2=8通りのゲーム環境がありますね。
どちらの動物の形も10マスです。以前ポリオミノの記事で触れたように、ゲームやパズルとしては4〜5マスぐらいが程良いようですので、複雑な形だと言えます。そう考えると、駒をボードに当てて、ああでもない、こうでもない、と置き方を探す時間が長くなっても仕方ないのかなあと思います。軽く遊ぶのも楽しいですが、1手1手しっかり考えてゆったり目にプレイするのもおすすめです。
せっかく、子供やゲーム初心者でも遊べるのに、「今回使っているフィールドの形」を示すコンポーネントが無いのはもったいない気がします。筆者は自作してしまいました。
初プレイの人と遊ぶときには、フィールドの形は常時示しておくとよいと思います。ちゃんとした道具でなくてもよいので。
ルールが極限までシンプルです。ゲーム開始時の準備を除けば、『ヘックス(HEX)』並みでしょう。引き分けが存在しないので、いわゆる「○×ゲーム(三目並べ)」よりシンプルと言っていいかもしれません。
以下、拡張セットを使わずに遊ぶ場合について記します。拡張については後述。
ゲームの内容
2人用ゲームです。今回のゲームで使うフィールドの形を、2種類から選んで決めます。決め方は明記されていないので、話し合って決めればよいでしょう。
フィールドは川(赤枠)か湖(青枠)の2種類 |
スタートプレイヤーを決めます。その後、スタートプレイヤーが自分のコマの形を選びます。もう一方は残ったコマを使います。ここで決まったコマを、ゲーム終了まで使い続けます。
コマはカバかワニの2種類 |
かわりばんこに、自分のコマを1枚ずつ置きます。フィールド外にはみ出したり他の駒に重なったりはNG。グリッドに沿っていれば、向きは自由です。
カバもワニも線対称形だから、 裏返しても意味ないよ |
「置けた数を競う」とは少しだけ違います。「置けない」という事態が起きた瞬間に負けなのです。
以上! かんたん!
プレイ感・楽しむコツなど
手番でやることは、空いているところに駒を置いていくだけです。まぎれもなく超シンプル。相手と違う形を持っているところがポイントで、「自分だけが置けるスペース」ができるように上手く置いていけば勝てるわけです。形が上手くハマるかハマらないかだけに集中して考えられるゲームです。
シンプルな仕組みながら、「川か湖か」「カバかワニか」「先手か後手か」の組み合わせで、2×2×2=8通りのゲーム環境がありますね。
どちらの動物の形も10マスです。以前ポリオミノの記事で触れたように、ゲームやパズルとしては4〜5マスぐらいが程良いようですので、複雑な形だと言えます。そう考えると、駒をボードに当てて、ああでもない、こうでもない、と置き方を探す時間が長くなっても仕方ないのかなあと思います。軽く遊ぶのも楽しいですが、1手1手しっかり考えてゆったり目にプレイするのもおすすめです。
せっかく、子供やゲーム初心者でも遊べるのに、「今回使っているフィールドの形」を示すコンポーネントが無いのはもったいない気がします。筆者は自作してしまいました。
ただの区切り線だけど、 ちょっと遊びやすくなる |
誰のためのゲームか?
このゲーム、ルールはとても分かりやすいのですが、誰でも楽しめるようなゲームなのでしょうか。筆者の考えは「NO」です。どちらかと言えば、ですけどね。ルール通り遊ぶことは本当に簡単です。ただ、シンプルというよりもあまりに純粋すぎて、「楽しむ」という意味では少しだけハードルが高い気がしています。いろいろな方向から楽しむ余地があるゲームではないんです。ちょっと変な話、「図形の面白さを味わえる」ような人にはおすすめなのですが、これは誰でも持っている感性ではないと思います。
じゃあどういう人に適しているか? というと一言では言い表せません。ともかく、「必ずしも初心者向けじゃないかなあ」と思っています。
ちょっと別の角度ですが、「これだけのことでゲームになるんだ」という驚きはありますね。ミニマルさを魅力として感じ取るという。実は筆者もそうです。
拡張セット
2種類の拡張がリリースされています。どちらも、元の『カバとワニ』がないと遊べません。『バッファロー(Buffalos)』
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●日本語説明書(『カバとワニ』本体の説明書)へのリンク(終わりの方に本拡張への記載あり)
────3人ゲームができるようになる拡張です。
含まれるコンポーネントは、3種類目の動物コマ「バッファロー」と、3人ゲーム用の広いボード。
ルールは2人用とほぼ同様です。
これがあれば、通常どおり2人で遊ぶ際にも「カバとバッファロー」「ワニとバッファロー」という組み合わせが可能になります。この拡張を元の『カバとワニ』に加えても、コットンケース1個に全て納まります。嬉しい。
『プール、ラグーン、木の幹(Pool, lagoon and trunks)』
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●個別ページへのリンク────
様々な要素が含まれた拡張です。
『バッファロー』未所持でこちらだけ購入しても一応大丈夫です。
含まれるコンポーネントは、2枚の新ボード「プール」と「ラグーン」、ボード上の障害物「木の幹」4枚。さらに、カバとワニとバッファローの追加コマ各4枚。
新形状のボードと木の幹により、ゲームフィールドのバリエーションがぐっと増えます。追加コマは、「3人用ボードで2人ゲームを遊ぶ」や「元の2人用ボード全面を使って遊ぶ」という用途に使うそうです。
含まれるコンポーネントは、2枚の新ボード「プール」と「ラグーン」、ボード上の障害物「木の幹」4枚。さらに、カバとワニとバッファローの追加コマ各4枚。
新形状のボードと木の幹により、ゲームフィールドのバリエーションがぐっと増えます。追加コマは、「3人用ボードで2人ゲームを遊ぶ」や「元の2人用ボード全面を使って遊ぶ」という用途に使うそうです。
ワニ有利説ない?
最後にひとつ話題を投げかけて記事を締めます。筆者は、「どうもワニが強いのではないか」と思っているんです。カバ対ワニでも、バッファロー対ワニでも、3人ゲームでも同じように思います。いや、3人ゲームだとカバとバッファローがちょっとだけ似ているので、よりワニが有利じゃないでしょうか。
何せ、細いところに入り込みやすいです。カバもバッファローも効率の良い収納方法はありますが、妨害に弱く、劣っているように思います。特に、カバは3×3の正方形スペースがどうしても必要なので、潰されやすいのではと。
ぜひ、このブログへのコメントかTwitter(@hakase_kk)へご意見をお寄せください。
以上、『カバとワニ(Hippos & Crocodiles)』の紹介でした。
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