矢でボード区切り広いエリアを確保 アマゾン
データ(ネスターゲームズ公式サイトより)
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◆タイトル: Amazons
◆人数: 2人
◆複雑さ(1〜5): 2
◆時間: 30分
◆価格: 23ユーロ
◆ゲームデザイナー: Walter Zamkauskas
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◆日本語説明書へのリンク
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どういうゲームなのか、一言ではちょっと表しにくいです。ルール的には相手を手詰まりにさせるゲームなのですが、ちょっと違う表情が……?
(2020年5月27日追記) 予定通り、既に販売終了となっています。
コマの種類と初期配置
このゲームで使うコマは2種類。まずは白と黒の「アマゾン」コマ4個ずつ。これがいわば自ゴマです。それと、赤いディスクの「矢」がたくさんです。矢はどちらのプレイヤーの所有物でもなく、単なる障害物として働きます。ゲーム開始時には、下の写真の配置からスタートします。
プレイヤーの担当する色を決め、白が先手になります。
初期配置。 矢は全てボードの外に置いておく |
ルール
手番には、まず自分のアマゾンを1つ選び、一直線に好きなマス数だけ動かします。動かす方向はタテヨコ斜めの8方向。他のアマゾンや矢と同じマスに止まったり、通過したりはできません。黄丸のアマゾンは、黄点のマスに動ける |
次に、「いま動かしたアマゾン」が動けるマス(移動できる範囲)のいずれかに、矢を1つ置きます。
#戦士たるアマゾンが、流鏑馬(やぶさめ)のように矢を撃つイメージでしょうか?
黄色矢印のように動いたら、 赤点のマスに矢を置ける |
もともといた方向に撃ったりしても問題ない |
手番でやることは以上です。アマゾンを移動して、矢を放つ、という。
手番を実行できなければ負けです(要するに、移動できなかったら負けです)。
ルールはこれだけです。シンプル!
実際のゲーム終了状況
このルールを読んだだけだと、「ほとんどのマスが埋まるまで手番をやるのかな」と思うかも知れません。原則的には確かにそうなのですが、実際にはもっと早くゲームを終わらせられます。
例えば次の写真を見てください。
1つの領域が確定した様子 |
この要領で、全ての空きマスが白か黒の持ち物になったら、あとはマス数を数えるだけで勝者が分かるのです。
全ての領域が確定した様子 |
判断に困る場合は、ルールにのっとって普通にコマを動かしてみれば大丈夫でしょう。
プレイ感など
最初は何をすればいいのか分からないかも知れませんが、とても楽しいです。個人的には、この駒の動かし方(チェスのクイーン)だけを使うゲームの中で一番面白いです。また、「ルールのシンプルさに対してどれほど奥が深いか」という評価値があるなら、かなり高いのではないでしょうか?「誰の持ち物でもない障害物」を使う陣取りということで、『レーベンヘルツ』や『ナゲッツ』といったボードゲームを思い起こします。でも、さらに近いのは『囲碁』かなあと思います。相手の陣地を減らしたいという思考がありますし。
矢で自分の領域を広く囲うか、相手を狭く閉じ込めるか。隙間を縫って相手のスペースに突撃してみたり、アマゾンでアマゾンをブロックしてみたりと色々なやり方があります。考え甲斐があります。
見た目こそ地味ですが、ダイナミックに移動するので、あまりチマチマした感じはしないのもいいところですね。一方、自由度が高いがために最初は指針に困るかも知れません。一度終盤を経験することで序盤も楽しくなると思うのですが、それにしては少しだけゲームが長いかも。よかったら、このあと紹介するような短縮ルールも試してみて下さい。
短縮ルールの提案(初めて遊ぶときなど)
非公式ですが、ゲームを短縮するために、例えば以下のような配置からスタートするのもアリじゃないでしょうか。味はそれほど落ちないと思います。最初からボードを狭め、 それに合わせてアマゾンも減らした |
以上、『アマゾン(Amazons)』の紹介でした。
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