ダイスで進んで花を植えよう 火星の庭
データ(ネスターゲームズ公式サイトより)
────
◆タイトル: Gardens of Mars
◆人数: 2〜5人
◆複雑さ(1〜5): 2
◆時間: 30分
────
ネスターゲームズの『火星の庭(Gardens of Mars)』を紹介します。
プレイ可能人数は2〜5人。このブログでは初めて、4人以上で遊べるゲームですね。
何と言ってもこの火星人コマがキャッチーですね! このキャラクターを写実的な背景のボードに載せると、なんとも楽しいビジュアルになります。
火星人さん |
どんなゲーム?
ダイス(サイコロ)を振るゲームです。ということは、運の要素がありますね。
ざっくり言えば、
ダイスで進み、花を植え、同色の花が繋がると得点できます。この得点が高い人が勝ちです。
以下ルールを説明していきますが、何気に細かいルールが結構あります。
細かい部分はまとめて後回しにして、写真つきで説明してみました。
ルール
準備
誰からスタートするかを決めます。プレイ順は反時計回りです。
自分の駒を選び、同じものを2個ずつ取ります。1個は得点記録用です。もう1個はフィールド内に配置しますが、手番順に位置を決めます。
このフィールド内に置いた駒を「庭師」と呼びます。
丸い駒は「花」です。
花は6色各10個、計60個あり、これを各プレイヤーに均等に配り切ります。ただし均等なのは合計個数だけで、色の内訳はランダムにします(コットンケースに入れて引くとよいでしょう)。手持ちの花は公開情報です。
ダイス6個全てをケースに入れておきます。ケースに入っているダイスは「使用可能」ではないものとします。
これでゲームスタートです。
自分の手番になったら、使用可能なダイスがあるかを見ます(ゲーム開始時は「ない」ことになります)。
使用可能なダイスがないとき
自分の庭師の周囲に、空きマスがいくつあるかを数えます。その数だけ、ケースからダイスを取り出して振ります。振ったら、すぐ「使用可能なダイスがあるとき」のアクションに進みます(手番は継続します)。
周囲に空きマスがないときは、何もせずに手番を終わります(減点などはなく、単に手番をスルーされます)。
使用可能なダイスがあるとき
ダイス1個を選び、自分の庭師を動かします。動けるなら動かないといけません。
動き方は、ダイスの目のマス数だけ直線移動です。
2マス移動する例。 左と左上はマスが足りない |
●動けないとき
-1点。手番終了。
●動いた結果、花のあるマスに止まったとき
-1点。使ったダイスをケースに捨てて手番終了。
●動いた結果、花がないマスに止まったとき
そのマスに手持ちの花を1個植えます(強制)。今植えた花とひとつながりになった、同色の花を数えます。その数だけ得点します。使ったダイスをケースに捨てて手番終了。
点の増え方、減り方がちょっと特殊です。
得点や失点を普通に計算した上で誰かと同点になったら、誰とも同点にならなくなるまで動きます。詳しくは細則をご覧ください。
ゲーム終了条件
「使用可能なダイスがないとき」と「使用可能なダイスがあるとき」の内容を繰り返していき、誰かが手持ちの花を使い果たしたらゲーム終了です。または、誰も移動できない状態になってもゲーム終了です。
得点が最も高い人が勝ちです。特殊な得点システムなので、同点にはなりません。
細則(写真つき)
ダイスを振るとき……
ここでの空きマスとは、「花がないマス」のことです。庭師のいるいないは関係ありません。中央のマスも空きマスに含めます。
この黒いプレイヤーに手番が回ってきたら、ダイスを4個振る |
庭師の移動のとき……
中央のマスは通過できますが止まれません。他の庭師がいるマスは通過も停止もできません。黒い庭師の手番で、残りの目は3と4。 左上に進むしかない |
花を植えたとき……
今植えたばかりの花は点に数えません。今植えた花と繋がっている(隣接が続いて、ひとつながりになっている)同色の花だけを数えます。
もし白い庭師が青い花を植えたなら、2点獲得。 もし黒い庭師が青い花を植えたなら、5点獲得。 |
得失点したとき……
得点または失点して、得点記録用のコマを動かした際のルールです。
得点トラック上で、自分のコマが他のコマのいるマス上で止まった場合、同じ方向で次に空いているマスまで進みます。
このため、(0点を除き)同点になることはありません。
指差している白いコマが…… もし3点獲得したなら、15のマスへ。 もし4点獲得したなら、18のマスへ。 もし1点失点したなら、10のマスへ。 |
さらに詳しくは説明書を参照して下さい。
説明書にはバリアントとして、条件を満たすと追加手番を得られるルール、2人ゲーム時の特別ルールが載っています(この記事では割愛します)。
プレイ感など
割と、普通の(ユーロゲームなどと呼ばれるような)ボードゲームとして遊べる感覚です。「運と技術のバランスがいい」なんて言われるやつでしょうか。ほんの少しパズルっぽさもありますが、一般的なオープンゲーム会で出てきても全然違和感がないです。
どの花を良い位置に陣取らせて盛り上げていくか、というのは多人数ならではの絡みですね。
人数はおそらく4人がベストで、3人もほぼ遜色なしと思います。5人だと手番数がちょっと少ない印象ですが、悪くはありませんでした。人数が多いほど、植える花の選択ミスが命取りになります。
「周囲の空きマスで次に振るダイス数が決まる」というルールは、制御できるようなできないような微妙なラインだと思います。3人プレイをしたときは、1位の人に「残り1ダイス」の状況を回すようにして、選択肢を狭めていくように少し狙ってみました。効果あるのかなあ。
続編
このゲームの後、『イオの庭(Gardens of Io)』と『エンケラドゥスの庭(Gardens of Enceladus)』が発売され、本作を含めて3部作ということになりました。
『イオの庭』は外周のスコアトラックから内部のフィールドに花を投げ込むゲーム、
『エンケラドスの庭』は花で埋め尽くされている場面から逆に花を回収していくゲーム
になっているようです。
『エンケラドスの庭』は花で埋め尽くされている場面から逆に花を回収していくゲーム
になっているようです。
以上、『火星の庭(Gardens of Mars)』の紹介でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿