詳しくはこちら→ ヤバラスセットで遊べるゲーム(概要と一覧)
書籍『Yavalath & Co.』の紹介もしています。
本記事では、これらのゲームの中から「グループ系」の4ゲームを紹介してみます。
ルールの記述に絞り、写真や感想などはほぼありません。
基本的には、既にヤバラスを持っている方に向けた記事です。
『オッド』は公式日本語説明書がないようですので、『Yavalath & Co.』を参考に書きました。なるべく自分の言葉を付け足さないようにしましたが、全文訳というわけではありません。
共通事項
ルールに「グループ」という言葉が出てきます。グループとは、同色のコマがひとつながりになったかたまりのことです。
例えばこの図には、5つのグループがある (白が3つ、黒が2つ) |
ルールではありませんが、赤ゴマを用いて双方の役割や得点を記録しておくという手があります(『オメガ』の3人用以外では、赤ゴマはゲームに登場しない)。
リブラ(Libra)
────単独製品版が出ており、日本語説明書もあります。
●個別ページへのリンク
●日本語説明書へのリンク
『Yavalath & Co.』には載っていません。
────
2人用ゲームです。
「対決」と「ビッド」の2つの遊び方がありますが、ここでは「対決」のみ説明します。
対決ルールでは2ラウンドを戦います。
一方のプレイヤーがMORE、もう一方がLESSの役割を受け持ちます。
プレイヤーの色という概念はありません。白と黒のコマを2人で共有します。
LESSが先手です。
ボードを空っぽにしてゲームを始めます。
交互に手番を行います。
手番には、白か黒のコマを空きマスに1つ置きます。
白黒両方のコマがなくなったらゲーム終了です(1マスだけ空白が残ります)。
ボード全体で、グループがいくつあるかを数えます。グループ数がMOREの得点になります。LESSは得点しません。
役割を入れ替えてもう1ラウンド行います。
MOREのときに高い得点を取ったプレイヤーが勝ちです。同点なら引き分けです。
(補足)
ビッドルールについては説明書を参照して下さい。
また、単独製品版では「全てのマスが埋まったら終了」となっていますが、コマ数が少ないヤバラス版に合わせ、変更して書いています。ヤバラス版では、最終的には必ず白と黒のコマを同数置くことになるので、単独製品版とはゲーム性が変わってくると思います。
オッド(Odd)
────単独製品版は出ていません。
『Yavalath & Co.』に載っています。
●『Yavalath & Co.』(英語)へのリンク
────
2人用ゲームです。
一方のプレイヤーがOdd、もう一方がEvenの役割を受け持ちます。
プレイヤーの色という概念はありません。白と黒のコマを2人で共有します。
ボードを空っぽにしてゲームを始めます。
交互に手番を行います。
手番には、白か黒のコマを空きマスに1つ置きます。
白黒両方のコマがなくなったらゲーム終了です(1マスだけ空白が残ります)。
ボード全体で、「コマ5個以上のグループ」がいくつあるかを数えます。コマ5個以上のグループ数が奇数ならOddの勝ち、偶数ならEvenの勝ちです。
(補足)
『Yavalath & Co.』の図では全てのマスが埋まっていますが、ヤバラスには白と黒のコマが30個ずつしかないので、少し変更して書いています。
オメガ(Omega)
────単独製品版が出ており、日本語説明書もあります。
●個別ページへのリンク
●日本語説明書へのリンク
『Yavalath & Co.』にも載っています。
●『Yavalath & Co.』(英語)へのリンク
────
2〜3人用ゲームです。
1人目が白、2人目が黒(、3人目が赤)を受け持ちます。
この順に手番を行います。
ボードを空っぽにしてゲームを始めます。
手番には、全プレイヤーのコマを空きマスに1つずつ置きます。
(例:2人ゲームなら、白プレイヤーの手番で白と黒を1個ずつ置く)
白プレイヤーの手番直前に、「あと1巡プレイするだけのコマ数」が残っていなければ、ゲーム終了です。
ボード上の自分のグループを全て確認します。それらのコマ数を全て掛け合わせたものがそのプレイヤーの得点です。
(例:白の各グループのコマ数は、大きい方から順に18個、7個、2個、2個、1個だった。このときの得点は 18×7×2×2×1=504)
得点が高いプレイヤーが勝ちです。
同点の場合、その中で手番が最後のプレイヤーが勝ちです。
パイルールと2人用トーナメントプレイについては省きました。説明書を参照して下さい。
単独製品版では4人まで遊べます。
マナラス(Manalath)
────単独製品版が出ており、日本語説明書もあります。
●個別ページへのリンク
●日本語説明書へのリンク
『Yavalath & Co.』にも載っています。
●『Yavalath & Co.』(英語)へのリンク
────
2人用ゲームです。
一方のプレイヤーが白、もう一方が黒を受け持ちます。
ただし、白と黒のコマは2人で共有します。
ボードを空っぽにしてゲームを始めます。
交互に手番を行います。
手番には、白か黒のコマを空きマスに1つ置きます。
ただし、コマ6個以上のグループができてはいけません。
手番終了時に……
自分のコマ5個のグループがあれば、勝ちです。
自分のコマ4個のグループがあれば、負けです。
両方あれば負けです。
手番を行えなくなったら、勝利条件・敗北条件を満たしていないか確認します。どちらも満たしていなければ引き分けです。
手番を行えない場合の処理については、単独製品版と『Yavalath & Co.』で異なっています。ここでは、より後で発売された単独製品版のルールを記載しました。
終わりに
以上、グループの数や大きさが重要になる4ゲームを紹介しました。どれも味があります。筆者は、リブラの変則版がオッドとオメガ、という風に捉えています。なので、まずリブラを遊ぶことをおすすめします。これら3ゲームは、『ヘックス(HEX)』のような考え方も役に立ちます。
一方、マナラスはまた全然違います。最初は「なるほど、こうするとこうなるから……」と考えるのが面白いです。ちょっと頭がこんがらがるかも知れません。でも定石を見つけやすいゲームで、慣れるとシャープさを感じられます。
念のため付け加えておきますが、これらグループ系以外にももちろん様々なゲームがあります。「なんだ、似たようなのしかないのか」と思わないようにお願いします。
(2019年4月1日 追記)記事執筆後にマナラス単独製品版の日本語説明書が公開されたため、それに合わせて少し書き換えました。
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