両者の色を同時に置く陣地拡大ゲーム 太極
データ(ネスターゲームズ公式サイトより)────
◆タイトル: Taiji
◆人数: 2人
◆複雑さ(1〜5): 1
◆時間: 30分
◆価格: 27ユーロ
◆ゲームデザイナー: Néstor Romeral Andrés
◆個別ページへのリンク
◆日本語説明書へのリンク
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久々に「複雑さ」(公式サイトの歯車アイコン)が1のゲームです。ゲームの初期設定決めだけやや独特ですが、プレイングは恐ろしくシンプル。
このゲームはネスターゲームズ界(?)において重要なゲームで、いろいろなゲームの元になっている作品でもあります。それは記事の終わりの方で触れましょう。
ルール
準備
ボードのサイズを決めます。7×7、9×9、11×11の3通りで、地が色分けされています。小ワザ。 ボード端に裏向きコマを置いておけば、サイズを忘れないで済む |
最後にプレイヤー色を淡色・濃色からランダムに決めます。淡色が先手です。
プレイ
このゲームのコマは「太極図」といいます。
プレイヤーはかわりばんこに太極図を1個置きます。
本ゲームでプレイ中にやることはこれだけです(衝撃を受ける音)
太極図は2マス続いた空きマスにだけ置けます。パスはできません。
終了と勝敗
太極図を置けなければゲーム終了です。
同じ色がタテ・ヨコにひとつながりになっているものをグループと呼びます。
終了時のボードを見て、「自分のグループの大きい方から順に n 個のグループの面積(マス数)を合計したもの」が得点となります。大きい方が勝ちです。
この n とは、ゲーム開始前に決めた「得点タイプ」です。
終了時のボードを見て、「自分のグループの大きい方から順に n 個のグループの面積(マス数)を合計したもの」が得点となります。大きい方が勝ちです。
この n とは、ゲーム開始前に決めた「得点タイプ」です。
例えば、下の写真はボードサイズ7×7、得点タイプ1グループで遊んだ場合です(本当はまだ置けるスペースがありますが、ここで終わったとして)。
各自1番大きいグループだけを参照するわけなので、淡色が 7点、濃色が6点で淡色の勝利です。
各自1番大きいグループだけを参照するわけなので、淡色が 7点、濃色が6点で淡色の勝利です。
プレイ感など
たったこれだけのルールなのに、意外と考えどころがあるゲームです。でも、一度置かれたコマは置きっぱなし(移動したり裏返ったりしない)なので考えやすいです。置きたくないはずの相手の色を置かされるというのも、なかなか面白い感覚です。
つながりを止めるのは、例えば五目並べで連を止めるよりは難しいので、少し先々まで読んでいくことになります。でも、「このあたりで取られる得点はせいぜい6点ぐらいまで」のようににざっくりした読みが効くため、精密な先読みが苦手でも遊べると思います。
筆者の手(日本人としては大きめ)だと、やや窮屈でコマが少し置きにくいかなという感はあります。でも、つながりがよく見えることが大事なので、ある程度は仕方ないと思います。
●まず、以下の3ゲームは太極からの派生ゲームと言えます。いずれも、「隣接した自分の色と相手の色を配置する」というルールが本家太極と同じです。
タイゴ Taigo
Taiji+5(ご)=Taigo。
太極図で5目並べを行うゲーム。ただしグリッドが六角形になっているほか、「1マスの隙間ができたら任意の色で埋める」という追加ルールでひとひねり。
タイリッツ TAILITS
白黒(各プレイヤー色)に分かれたピースをLITSルールで配置するゲーム。そして太極のような得点計算で勝敗を決める。
さらに、タイリッツと太極を両方持っていれば、合体させて「ダブルゲーム」を遊ぶことができる。
スパイジ Spaiji
ゲームシステム『渋』のゲームの1つ。
渋ゲームに共通して付く「Sp」+Taiji=Spaiji。
白ボールと黒ボールをくっつけて置くことで、3次元版の太極を行う。
●そのほか、自分と相手の色を同時に置くという意味で、以下の2ゲームも通ずるものがあると思います。
太極を最初にやらないと楽しめない、ということはないと思います。強いて言うならタイリッツはちょっと応用編っぽいかな?
ちなみに、太極とここで挙げたゲームのうち、タイリッツ以外は全てネスター氏の作です。
以上、『太極(Taiji)』の紹介でした。
(2019年4月8日 23:18修正)タイリッツ公式個別ページへのリンクが誤っていたのを修正しました。kazbianさんご指摘ありがとうございます。
(2019年4月8日 23:18修正)タイリッツ公式個別ページへのリンクが誤っていたのを修正しました。kazbianさんご指摘ありがとうございます。
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