ヘックス HEX

2018年11月6日

ネスターゲームズのゲーム紹介

t f B! P L
コネクションゲームの古典 ヘックス

データ(ネスターゲームズ公式サイトより)
────
◆タイトル: Hex
◆人数: 2人
◆複雑さ(1〜5): 2
◆時間: 30分(11×11ボード)
◆価格: 22ユーロ(スタンダード版11×11ボード)
◆ゲームデザイナー: Piet Hein
個別ページへのリンク
◆説明書なし
────
※複雑さは2とありますが、ルール理解難度はぶっちぎりで低いです!


今日はックス(HEX)の紹介です。コネクション(接続)ゲームというジャンルのゲームであり、また歴史あるゲームという側面も持ちます。



歴史

このゲームはネスターゲームズ生まれではなく、1942年にピート・ハインが、1948年頃にジョン・ナッシュが独立に考案したものです。ナッシュは、このゲームについて「(互いに最善を尽くすと)先手必勝である」ことも証明したとされています。

また出版という意味では、パーカーブラザーズ社やエポック社などが発売していたことがあります。今回は、ネスターゲームズ版を使って説明します。

「超」が付くほどシンプルなルール

このような事情もあってか、ネスターゲームズ版には説明書が入っていませんので、ルールをここで全て説明します。
  1. 盤面を空っぽにして始めます。1人が赤、1人が青を担当します。
  2. かわりばんこに、自分のコマを空きマスに1個ずつ置いていきます。
  3. 自分の色がついたボードの対辺を、自分のコマで繋いだら勝ちです。
〜終〜


青の対辺を繋いだ青プレイヤーの勝ち
カンタン…!

このルールには一切の例外がありません。強いて言うなら、ボード4隅のマスが両方の辺に接しているとみなす、というぐらいでしょうか。見た目どおりですけどね。
それと、熟練度が同じぐらいの人が対戦する場合は、ヤバラスのページで紹介した「パイルール」を使った方が良いでしょう。先手有利なのは明らかです。

Q. 置けない場所は?
A. 空きマスならどこでも置けます。

Q. 本当にどこでも?
A. どこでも。

Q. どちらも対辺を繋げなかったら?
A. ボードが埋まれば、一方は必ず繋げることが証明されています。

Q. 同時に対辺を繋いだら?
A. 起きないよそんなこと。

と、ルールが少なすぎて1人Q&Aをしちゃうぐらい書くことがないです。


数々のゲームの礎

実は、ヤバラスセットで遊べるゲームで紹介したグループ系のゲームは、大なり小なりヘックスのテクニックが利用できます。
その他、ヘックスが元になっているorテクニックが有効であるゲームは多く、ネスターゲームズ内だけでもコンヘックス、デュプロヘックス、インフェクション、アクロンなどがあります。
ゲームの教養(?)として遊んでおくのもいいんじゃないでしょうか。


プレイ感など

恐らく1回遊べば気づくと思うのですが、基本的な手筋(定石)があります。もしかしたら、遊ぶ前に気づいちゃうかも。その手筋からさらに考えを進めていくと、極めて鋭い(シビアな)ゲームだと分かります。初心者と熟練者では勝負にならないはずです。一方のプレイヤーだけ初プレイなら、初の人が先手で、パイルール無しにすると良いでしょう。変に手加減しにくいのは、難点と言えば難点かも。

ただオセロなどと違い、置いたコマはゲーム終了までそのままです。動いたり、取られたり、ひっくり返ったりしないわけです。そのため、先の先まで見通しやすく、考えるのが苦になりにくいと思います。

物足りなくなったら、このゲームはボードサイズが任意なので、サイズを上げてみましょう。ネスターゲームズからは14x14版が出ています。


参考書籍

書籍『ヘックス入門』(半沢英一、ビレッジプレス、2013)では、ヘックスが取り上げられています。これはヘックスで勝てるよう攻略するという趣旨ではなく、ヘックスが先手必勝であることの証明、数学的背景が主です。また、その証明の準備のために「ウールワース」「ニム」という2つのゲームにそれなりのページ数が割かれています。
判型が6角形!

この本の中で「戦術を書いた洋書」「より高度な手筋については(こちらを)ご覧ください」と書かれているのが『Hex Strategy』(Cameron Browne、A K Peters、2000)です。私は未所持なので詳しく語れませんが、こちらは本当に戦術書のようです。

他にも、書籍や論文がいくつかあります。もちろん、フツーに遊ぶ分には難しい理論は不要ですよ! 




以上、『ヘックス(HEX)』の紹介でした。


───────


このゲームはネスターゲームズ(nestorgames)の作品の1つです。ネスターゲームズについてご存知ない方は、こちらの紹介記事をどうぞ!

ブログ内検索

月別記事

翻訳(Translate)

メールフォーム(筆者に連絡)

名前

メール *

メッセージ *

QooQ