アンダンティーノ Andantino

2019年6月1日

ネスターゲームズのゲーム紹介

t f B! P L
六角形で「5連」か「包囲」か アンダンティーノ



データ(ネスターゲームズ公式サイトより)
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◆タイトル: Andantino
◆人数: 2人
◆複雑さ(1〜5): 2
◆時間: 15分
◆価格: 35ユーロ
◆ゲームデザイナー: David L. Smith
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日本語説明書へのリンク
注: この記事には旧版(白と赤のプラスチックタイル版)の写真を載せていますが、上記価格は現行版(白と黒のアクリル版)のものです。
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シンプルな六角形並べゲームアンダンティーノ(Andantino)を紹介します。説明書には、
“Andantino”(アンダンティーノ)は「ややゆっくり演奏する」という意味の音楽用語です。そのアドバイスはこのゲームにぴったりです。
とあります。ともあれ早速、コンポーネントを見てみましょう。説明書と袋類を除くと……

以上。このミニマルさこそネスターゲームズっぽい、と感じる人もいるかも。ここから想像がつくように、ゲーム内容も分かりやすいですよ。

ルール

2人用ゲームです。
一方のプレイヤーが白、もう一方が赤のタイルを受け持ちます。
テーブルに、白タイル1枚と赤タイル1枚を隣接させて置き、ゲームスタートです。
初期配置

白が先手です。
交互に自分のタイルを1枚置きます

タイルを置くときは、既に置かれているタイルに2辺以上で接しないといけません
例えば、この状況で置けるのは5箇所しかない
次のどちらかの条件を満たせば勝ちです。
  • 自分のタイルを一直線に5枚以上連続で並べる
  • 自分のタイルでループ(輪っか)を作り、相手のタイルを1枚以上囲む。ループの中に隙間があってもよい
白が5連を作って勝利
白が赤を囲って勝利
これでも白の勝ち。
ループ内に空きがあっても囲ったことになる

勝ちの条件をどちらも満たさず、タイルが使い切られたら引き分けです。

バリアント・得点計算

追加で、以下のような遊び方もあります。ゲームを始める前に、採用するか決めておきましょう。
  • タイルが置き切られた後も、タイルを移動させることによってゲームを続けるバリアント
  • 後手はゲーム中1度だけ配置ルールを破り、「1辺だけ接する位置」にタイルを置けるバリアント(Néstor Romeral Andrés考案)
  • 勝利時に得点を計算し、複数回のゲームの合計点で勝負する方法(説明書参照)

プレイ感など

2辺に接するルールにより、選択肢が絞られていてサクサク進められます。一方、展開の幅は今のところ広くないように思います。

おそらくかなり先手有利です。そこで得点計算ルールの出番なのでしょうか。ネスター氏のバリアントを入れた場合は、逆にかなり後手有利に思えます。1回のチャンスが一撃必殺のように感じられます。先手後手が公平になる巧いルールがないか、考えてみるのも面白いかも知れません。

正直なところ、数ある五目並べ系ゲームの1つかなあというイメージもありますが、他のゲームの合間に遊ぶ分には悪くないと思います。価格も安めですし。

(2020年5月27日追記) 現行版(白と黒のアクリルタイル)はそれほど安くありません。


同作者のトリロジー

本ゲームは、「David L. Smith Trilogy」として、『スパングルズ(Spangles)』『チェクス(Chex)』と3作セット販売もされています。アンダンティーノとスパングルズはデラックス版になるため少々値は張りますが、アクリルの美しいコマになっています。

スパングルズ[個別ページ][日本語説明書]は、シンプルな正三角形並べゲームで、アンダンティーノと姉妹ゲームという風情もあります。
チェクス[個別ページ][説明書(英語)]は、チェスのコマのタイルを用いるゲームです。




以上、『アンダンティーノ(Andantino)』の紹介でした。


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このゲームはネスターゲームズ(nestorgames)の作品の1つです。ネスターゲームズについてご存知ない方は、こちらの紹介記事をどうぞ!

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