六角形で「5連」か「包囲」か アンダンティーノ
データ(ネスターゲームズ公式サイトより)
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◆タイトル: Andantino
◆人数: 2人
◆複雑さ(1〜5): 2
◆時間: 15分
◆価格: 35ユーロ
◆ゲームデザイナー: David L. Smith
◆個別ページへのリンク
◆日本語説明書へのリンク
注: この記事には旧版(白と赤のプラスチックタイル版)の写真を載せていますが、上記価格は現行版(白と黒のアクリル版)のものです。
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シンプルな六角形並べゲーム『アンダンティーノ(Andantino)』を紹介します。説明書には、
“Andantino”(アンダンティーノ)は「ややゆっくり演奏する」という意味の音楽用語です。そのアドバイスはこのゲームにぴったりです。とあります。ともあれ早速、コンポーネントを見てみましょう。説明書と袋類を除くと……
ルール
2人用ゲームです。一方のプレイヤーが白、もう一方が赤のタイルを受け持ちます。
テーブルに、白タイル1枚と赤タイル1枚を隣接させて置き、ゲームスタートです。
初期配置 |
白が先手です。
交互に自分のタイルを1枚置きます。
タイルを置くときは、既に置かれているタイルに2辺以上で接しないといけません。
例えば、この状況で置けるのは5箇所しかない |
- 自分のタイルを一直線に5枚以上連続で並べる
- 自分のタイルでループ(輪っか)を作り、相手のタイルを1枚以上囲む。ループの中に隙間があってもよい
白が5連を作って勝利 |
白が赤を囲って勝利 |
これでも白の勝ち。 ループ内に空きがあっても囲ったことになる |
勝ちの条件をどちらも満たさず、タイルが使い切られたら引き分けです。
バリアント・得点計算
追加で、以下のような遊び方もあります。ゲームを始める前に、採用するか決めておきましょう。- タイルが置き切られた後も、タイルを移動させることによってゲームを続けるバリアント
- 後手はゲーム中1度だけ配置ルールを破り、「1辺だけ接する位置」にタイルを置けるバリアント(Néstor Romeral Andrés考案)
- 勝利時に得点を計算し、複数回のゲームの合計点で勝負する方法(説明書参照)
プレイ感など
2辺に接するルールにより、選択肢が絞られていてサクサク進められます。一方、展開の幅は今のところ広くないように思います。おそらくかなり先手有利です。そこで得点計算ルールの出番なのでしょうか。ネスター氏のバリアントを入れた場合は、逆にかなり後手有利に思えます。1回のチャンスが一撃必殺のように感じられます。先手後手が公平になる巧いルールがないか、考えてみるのも面白いかも知れません。
正直なところ、数ある五目並べ系ゲームの1つかなあというイメージもありますが、他のゲームの合間に遊ぶ分には悪くないと思います。価格も安めですし。
同作者のトリロジー
本ゲームは、「David L. Smith Trilogy」として、『スパングルズ(Spangles)』『チェクス(Chex)』と3作セット販売もされています。アンダンティーノとスパングルズはデラックス版になるため少々値は張りますが、アクリルの美しいコマになっています。スパングルズ[個別ページ][日本語説明書]は、シンプルな正三角形並べゲームで、アンダンティーノと姉妹ゲームという風情もあります。
チェクス[個別ページ][説明書(英語)]は、チェスのコマのタイルを用いるゲームです。
以上、『アンダンティーノ(Andantino)』の紹介でした。
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