ナンプレを解いてドイツに行こう

2019年4月18日

パズルと謎

t f B! P L


今週土曜日(2019年4月20日)に、WSC選抜大会があります。これは、WSC(世界ナンプレ選手権)の今年の日本選手を決める大会で、ネット環境とパソコンやプリンタがあれば誰でも参加できます。

私(はかせ)もWSC選抜に参加します。この記事では、選手権の例題を解いたり、本番に挑戦した模様を書いてみたいと思います。なお、選抜に参加するとは言っても、私は選手を狙えるレベルでは全くなく、順位的にも参加者の中で半分より下になるでしょう。ただ楽しみのために解いて、「時間内に5問ぐらい解けたらいいかなあ」というような具合です。

なお、「数独」と「ナンプレ」は呼び名が異なるだけで同じパズルのことを表しています。ここでは、日本の大会名に合わせて「ナンプレ」と呼ぶことにします。

【この記事は2019年4月18日〜24日に少しずつ更新していました】



例題を解く(Q1〜5)

WSC選抜には各種の変則ナンプレが出題されるため、インストラクションの説明をあらかじめ読んでおくことが望ましい。今回は、読みつつ例題を解いていくことにした。

ただ、本番で難度の高い問題が解けるとも思えないので、配点50点以上のものは飛ばして進む。また、例題は過去大会から流用もあるかもしれないが、どうせ覚えていないので気にせず解く。

では、例題を解いた感想など。

1 スタンダード - ど真ん中に「これしかない」と入るのが気持ちよかった

2 ビトゥイーン - ルール確認的チュートリアルと手筋のチュートリアルと、という感じ。こういう教育的な問題好き

3 大中小 - このルールすごいのでは? 完全な空行あるの楽しい。マスに○△◇の記号を付けて解いた。ところで同名の全然違うルールのナンプレあるよね。普通の奇数偶数ナンプレみたいなやつ

4 カプセル - ○◇を使って解いたが、大中小とルールの混乱があり不安。違う記号探す?

5 クローン - 解き終わって、ABCDの数字を上の解答キーと合わせてみると、違っている。あれ? あ、ここの列に5が2つあって6がない……じゃあこっちを6に変えたら……? あ、ダメだ……直らない……ウミウし……

(2019年4月18日 記)



例題を解く(Q6〜14途中)

続けて、50点未満に限って例題を解いていく。

6 一つ違い - 初手に1分ぐらいかかってしまった。あとはスルスル

7 展開図 - 6×6なのですぐ終わった。サイコロの展開図に目を入れるのはそこそこ慣れているが、9×9だとどうだろう? そもそも「6以下」という制約が強い?

10 キャッスル - Fortressをキャッスルとしたか。白マスが雄弁。時間は結構かかった

11 幾何学 - 左下の2とか右下の2つの8あたりから解いた。妙に同じところを何回も調べてしまった

14 アウトサイド - 結構好きなルールだけど、外周ヒントに関するメモを上手く取れなかった。というか、以前はどうやってたっけ? 

この日は妙に疲れていたので、アウトサイドナンプレで少し行き詰まったところで終了にした。アウトサイドは46点と結構高め(本番で解かないと思われる)なので、これはもう放置でいいかな。

(4月19日 記)



例題を解く(Q17〜20途中)

さらに例題を解く。

17 カルテット - 楽しいルールだと思うけど、ヒント部分があまりに簡単に埋まってしまった。まあ例題だから仕方ないけど

18 四捨五入 - 堅実に面白い

19 ビルディング - 長時間は手が止まらないのに時間がかかった

20 ウインドウズ - 16マス埋まったところ(4分経過したぐらい)から全く手が進まず、疲れたのでやめにした。

夜も遅くなってしまったので、例題解きはこれで終わることにした。かなり不本意。もっと問題を絞るべきだったか。全部終わってからのことも考えてナンプレファンを買っておいたんだけど、不発。もっと時間を作らないと

(4月20日 記)


WSC選抜大会 本番


いよいよ、WSC選抜大会2019の本番当日。時間は13:00〜15:00の2時間。開始の少し前までプリンタが応答せずに慌てたが、15分前に繋がった。ヒヤヒヤする。試し印刷や送信テストを済ませて、6分ほど前からは落ち着いてスタートを待った。

[残り120分]
パスワード公開。ここから印刷まではスムーズに行った。そういえば、去年は誤って両面印刷にしてしまったりして、6分もロスしたんだった。全体を見て、「なぜかパーセント記号をかたどった問題が2問あるな」と思った(後でよく見たら、一方はパーセント記号の左右逆だった)。

[残り118分]
1-(1) スタンダード
それほど引っかかることもなく順調に解けた。ちょっと安心する。

[残り111分]
6 一つ違い
糸口が見つからない。少し考えて左から7列目のタテ列が2通りに絞れることが分かった。しかし確定させられない。どこだ。さらに考えて、「上から4列目のヨコ列」と「中央ブロック」の関係に気づいた。ようやく初手。ここまで6分。その先は大きくは止まらず。通しで13分。まあ良し。

[残り98分]
7 展開図
確か20マスぐらい埋めたところで手が止まる。ここで、「少し難しい解き方が必要そうだ」と思ってぐっと睨むと、果たしてそういうポイントを見つけた。確か、写真のような小さい数字が決め手になって、○印のマスが埋まったのだと思う。この後は実にスムーズだった。


[残り84分]
ここまでは事前の計画通りで、ペースもいい感じ。後はどれを解くか決めていなかった。少し考えて、面白そうな3番に進んだ。

[残り83分]
3 大中小
例題でやった通り、○△◇を付けて考える。しかし数字は2マス埋まっただけで全然進まない。6分かけたが、かなり先が長いように思えて中断。

[残り77分]
21 XV
パッと見で左上ブロックに目が止まるが、あまり何も分からない。列で見ていくとそれなりに埋まったりするが、進みが遅い。苦戦。しかし20分ほど費やしたところで、左上ブロックの5が決まることに気づく。そうか、Xが多いブロックや列は5の位置が絞られるなあ。例題を解いておけばこれに気づけたんだろうか? なんとか残りを埋めていくと、あと数マスというところで破綻! これは血の気が引く。でも少しの修正で無事に完成した。あぶない。

[残り41分]
19 ビルディング
ビルディングパズルに苦手意識はないので(得意意識もないけど) 、次はこれにした。配点から察するに、ラストの問題になるかも知れない。まず9が6個埋まったほか、やはり大きい数字が少し決まる。でも意外と簡単には進まない。上から5段目は中央ブロックと相まって面白い匂いがするが、決めきれなかった。そうこうしているうちに20分以上かかってしまうが、確定させられたのはわずか11マス。残り時間を考えてあきらめた。

[残り18分]
1-(3) スタンダード
今回は「次の一手ナンプレ」や小さいナンプレがない。それでこの残り時間だから、素直に配点が低い問題に望みをつないだ。「見えない数字」などの手筋で少し埋まるが、本当に少しだけ。全然進まないので一旦解答を入力して、また戻ってきて、やはり埋まらなくて、あっというまに時間がなくなって、おしまい。また来年!

(4月21日 記)

結果発表

結果が発表された。解答を入力した問題については全て正解で、4問。81人中63位だった。まあ、こんなもんという感じはする。入力ミスとか変なトラブルがなかっただけ良し。

PDFには全参加者の正答・誤答状況が全て載っている。同じぐらいの点の人を見ると、やはり1-2、1-3は正解者が多い。でも一方、スタンダードを全てスルーしている人もちらほらいて、この人たちも自分のようなナンプレ苦手勢なのかなあ。

配点が1点違いの、7展開図と11幾何学を比較すると、7の方がやや易しかった? でも着手した人数が分からないから何ともいえないか。

3大中小は、問題のタイプからして、「地雷」的な問題かもしれないと思っていたが、正解者数を見る限りそういうこともなかったようだ。というか今回、かなり配点と正解者数がきれいに対応しているように見える。10キャッスルと20ウインドウズが少し厳しかったぐらい?


さらに解く(Q5)

本番では解けなかった問題をいくつか解いていく。まずは5問目のクローンナンプレ。一応、解いてない方はネタバレにご注意を。

まず、グレーマスの中の2×2マスに「1234」の定員確定が見える。おお綺麗。他の定員確定なども見えて鮮やかに解けていった。これは楽しい! 小さい数字から順に解けていく感じで、純粋に論理で勝負しようぜというメッセージが聞こえてくるかのよう。最後残り25マスぐらいのところで行き詰まり、仮置きのお世話になったが、美しい問題だった。

さらに解く(Q17,18)

次は17問目のカルテットナンプレに取り組む。解き味が良さそうで是非とも解きたかったが、少し配点が高いので見送っていた問題。まずはほとんど自明な5マスが簡単に埋まり、他に定員確定がいくつか見える。しかしここでパタッと止まる。手の付けどころが分からない。空間が広い。17分費やしてほとんど進展しないのであきらめることにした。

これを解けたら仕舞いにしようと思っていたんだけどなあ、とさすがに不完全燃焼なのでもう1問やる。18問目の四捨五入ナンプレ。こちらは、序盤から手があまり止まらない。「どちらにしても」的な考え方をもっと使うのかと思っていたが、意外と平易に埋まっていき、普通のナンプレのように地道に「探す」感じ。最後のほう、7,8あたりの入れ所でもたついたが、18分ほどで問題なく解けた。安心して解ける問題だった。配点が若干高いように思えるが、「強い人でも時間はそこそこかかる」という感じだからなんだろうか?


WPC選抜でも会いましょう

WSC選抜大会に挑戦した記録はここで一区切りです。来月のWPC選抜でも同じような感じでやっていきたい。大会運営・作問された方々、それと本記事にお付き合いいただいた皆さん、ありがとうございました。



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