なろう! 無!!!
どういうゲームなのか。それは、説明書の最初の部分を読んでみて下さい。
説明書。エモ |
【この記事は2020年1月22日〜31日まで少しずつ更新していました】
Day 1
まずはルール読みから。少しだけ不安もあるが、概ね理解はできた。ルールの解釈で間違ったり戸惑ったりこともあるだろうが、そういったアクシデントも含めて書いていこう。ともかく全カードを解放(デッキから除外)できればよいわけだな。カードは、枚数だけは確かめたが、内容を精査もせずにとりあえず始めてみる。記念すべき最初の手札は……
ううむ……高コストな3徳を解放することも可能な場面。ただ、そのためには赦しも解放が必須。3徳は終盤まで残すとまずいが、強カードなので序盤で解放もしたくない。結局、ここでは1徳を解放するだけにした。
次は……おう。
残念Fate |
山札1周目は様子見という感じで進めた。山札が切れて作り直す際、三途の川の渡し賃(解放済みカード2枚)を支払う必要があるので、弱そうなカードと「食欲」を適当に解放した。
2周目。ビッグターンがやってきた。
手札いっぱい。 この後さらに増えていった |
山札を3枚引ける「因」とコピーカードの「縁」をどんどん使い、デッキの大部分を引けたのだ。首尾よく、最高コスト&単なる煩悩(邪魔カード)の「色欲」を解放できた。
しかし引きまくった分、あっという間に山札切れが起こる。ドローも考えものだ。さらに終盤は、もっとすごい勢いで山札が1周するはずだ。シャッフルしながら、強いけどコストが高い3徳や「因」をいつ解放するか、ぼんやり考えた。
3周目、4周目は割と順調に進んでいく。アクションは毎ターン何枚でも使える、など随分と制限が緩いから、まだ難しさは感じない。渡し賃用のカードも余裕がある。ルール間違っているんじゃないかと少し思った。しかし『ドミニオン』っぽいなあ。残り2購入6金……じゃなかった2解放枠6お徳……とか、銅貨を廃棄……じゃなかった1徳を解放……みたいになる。
5コスト煩悩の「財欲」を2枚とも解放できたあたりで、3徳や有用なカードも落としていく。トントン拍子。あれよあれよとカードが5枚にまで減った。1ターンで1枚ずつしか解放できなくなってきたので、渡し賃がかさむ。しかし最後の1枚も解放でき、無事勝利!
お気づきだろうか? 開始時写真と比較して、カード以外の何かが消えている |
結果: 勝利(残り 説明書、内箱)
(1月22日 記)
Day 2
概ね、方針は昨日のままでよいと思う。1つ評価を変えたカードは、解放枠を増やす「気づき」。終盤までこれを残しておくことによって、少ない山札が回転しまくる前に終わらせたい。気づきは2枚入っているので、少なくとも1枚は残しておこうと。まさに気づいたってわけ(?) |
では実践。気持ち良かったのはこのターンだ。
「因」で3ドローした直後 |
「因」、3徳、2徳あたりの解放タイミングに悩むものの、その後大きな問題もなく勝利できた。
最後に残った5枚。 このターンで4枚解放→次で1枚解放 で終了 |
結果: 勝利(残り 内箱)
山札1周目の巡りが悪く、また「縁」の出現タイミングは終始悪かったものの、結果はなかなか。あとは微調整でいいのかなあ。
(1月23日 記)
Day 3
結論から言うと今日は惨敗だった。いや、勝利はしているんだけど、敗北寸前の勝利だった。山札○周目で何を解放したか、記録を取っておいたので見てみよう。弱いプレイだから見せてもネタバレ度は低いでしょう。
1周目 - 食欲×2、1徳
2周目 - 食欲×2、財欲×2、悟り×2、縁
3周目 - 因、気づき、3徳
4周目 - 色欲、1徳
5周目 - 1徳、2徳
6周目 - 2徳
7周目 - 1徳
8周目 - (なし)
9周目 - 3徳
10周目 - 因、気づき、赦し×2、2徳
11周目 - 2徳
12周目 - 諦め
13周目 - 縁
14周目 - 1徳
15周目 - 1徳
良くなかったのは3点あるかと思う。まず色欲の解放が遅かった。ただこれは巡りが悪かったので、ある程度仕方ないかと思う。その前に有用そうな3徳や縁を解放してるのがどうかな、というぐらい。
色欲、単純に徳で殴って解放 |
最後に、ラスト5枚の状況。
1徳(0コスト)、2徳(3コスト)、 「諦め」4コスト以下を解放するアクション(3コスト)、 「縁」他のアクションか合点をコピー(2コスト) |
結果: 勝利(残り 山札用ボード、説明書、内箱)
反省点が多い。これを踏まえて解放順を再考しよう。
(1月24日 記)
Day 4
少し解放スピードを上げていこう。1周目 - 食欲、財欲、1徳
2周目 - 食欲、1徳
意外と上げられなかった。チキンだ。
確か2周目に、かなりの残念ターンがあった。手札を11枚まで増やせて、徳も十分なのだが、肝心の「色欲」(最高コストの煩悩=お邪魔カード)が引けなかったのだ。しかも、このとき残った1枚の山札が「色欲」! 無念すぎる。
3周目 - 食欲、財欲、1徳×2
4周目 - 諦め、3徳
5周目 - 色欲、気づき、赦し、2徳
6周目 - (なし)
7周目 - 3徳
3徳の解放タイミングはどうだろうか?
8周目 - 因×2、悟り×2
3徳が2枚とも解放できたところで、4コストの「因」を2枚とも解放。
9周目 - 諦め
10周目 - 縁
11周目 - 1徳
12周目 - 縁、気づき、2徳
ここでうっかりした。
残り3枚 |
残りカードは、赦し、1徳、2徳。2徳と赦しのどちらかが必ず残ってしまう…… あっけなく敗北が確定した。何をやっているのだ。
反省点は、1徳の解放を急いだことだろうか? 徳を低く評価し過ぎ、解放しないと使えない合点カードを高く評価し過ぎていたかもしれない。「赦し」は3徳も増やせるということでつい残してしまったが、これは「気づき」と一緒に使わないと意味がないことに気づいた。
昨日のギリギリ勝利→今日の敗北と続いたことで、明日からはちょっとやり方を変えてみる。今まで、「山札の中は見ない」という縛りを設けていたが、これを解禁してもう少しじっくり考えながらやってみよう(ルール上、山札の中は見てもよいということは明記されている。もちろん見た後はシャッフルして戻す)。
結果: 敗北(残り1枚)
(1月25日 記)
Day 5
昨日考えたように、合点カードを早めにと意識。1周目 - 食欲×3、1徳
2周目 - 財欲、悟り、赦し
3周目 - 財欲、悟り、1徳
悪くない出だしかと思う。しかしどうも、色欲の解放は思ったより難しいのかも知れない。
4周目 - 色欲、2徳
5周目 - 2徳、3徳
4周目で色欲を解放できたので、徳を落としていく。
6周目にビッグターン。
山札を見ながら考えている図 |
7周目では3分ぐらい悩んだシーンが。
上段が手札、下段が山札。 捨て札はなし |
7周目 - 因、諦め、1徳、2徳
8周目 - 縁
9周目 - 縁
10周目 - 諦め
11周目 - 2徳
12周目 - 気づき、1徳×3
10、11周目はちょっと運がなかった。最後は綺麗に決まったが。
結果: 勝利(残り 説明書、内箱)
少し調子を取り戻した。山札を見てよいことにすると、「因」を打つか否かの見通しが立つのが嬉しい。完全勝利を目指すとすると、要は30枚を10周目までに(※)解放しきるのだから、最初2,3ターンはおそらく4枚、もしかしたら5枚の解放が必要だと思う。何が優先だろう……まだ見えない。
(1月26日 記)
(※部分を、1月26日23:20に修正しました。当初は「9周で」と書いていました)
Day 6
この下に、完全勝利した際のプレイログがあります。未プレイの方は読まないのがおすすめです。終盤を何度か経験して、いくつか考えを修正した。まず、とにかく序盤のスピードはもっと必要。それと、煩悩を優先的に解放するのは当然として、1徳は3枚、2徳と3徳は1枚ずつまで躊躇なく解放することにした。ではスタート。
1周目 - 食欲、財欲×2、悟り、1徳×2
1周目のラスト5枚でビッグターンのニオイが。
2周目 - 食欲×2、色欲、気づき、赦し、1徳、2徳
3周目 - 3徳
4周目 - 赦し、2徳、3徳
3徳の解放も具合が良い。
5周目 - 因、悟り、2徳
5周目ラストに早くもデッキを引き切り。いいぞ! |
詰将棋の開幕だ (手に持っているのは山札) |
7周目 - 2徳
8周目 - 縁
9周目 - 諦め
10周目 - 気づき、1徳×3
結果: 勝利(残り )
ところで、縁で諦めをコピーしてその諦め自身を解放するのはOKなんだろうか? 多分OKな気がするので使ったけど、これがダメならますます難しいなあ。
※このルールの質問について、Twitterでデザイナーのポーンさんより「(その諦めが手札に残っているなら)可能」というコメントをいただきました。
(1月27日 記)
(※部分を1月28日に追記)
「手札4枚」編
今日からはちょっと趣向を変えて、変則ルールを追加して遊んでみる。いわゆる縛りプレイのような。各ルールにつき1〜3回ぐらいは試してみようと思っているけど、まあ適当に。まずは、手札を通常の5枚から4枚に減らしてみる。純粋な難度アップになるだろうか、それとも無謀か? 解放を行える回数自体は増えるはずだが、それを活かせるだろうか。
山札3周目の1〜3ターン目の手札。 何もできなかった |
7周目開始時、ちょうど彼岸が空になった。 解放を強制され始める |
結果: 敗北(残り1枚)
終わってみれば、惜しいところまで到達できた。さて問題は、今回これで運の良さがどの程度だったか。おそらく、ちょうど平均的だったのではないかと思う。終盤の巡りは良かったのだが、中盤で「色欲が14枚中ボトム2枚に沈む」ことが2回連続で起きたから。
Q. 色欲ど〜こだ? A. 山札(2枚)の中 |
(ここまで、1月28日 記)
今日もプレイを重ねてみる。通常ゲームで完全勝利した回から、方針は変えていない。
<2回目>
結果: 勝利(山札14周目)
<3回目>
結果: 勝利(山札15周目)
<4回目>
結果: 敗北(残り1枚)
いい湯加減だ。どうしようもないこともあるが、全体的にはちょうどいい。色欲が高すぎる壁になるか、という懸念もあったがそうでもなかった。
しかし通常ゲームと合わせて計10プレイ目となり、だいぶ慣れて、早打ちプレイになってきた。解放スピードラン。タイ無アタック。
(1月29日 記)
「3を2に」編
手札を4枚にしても、やはり「因」の3ドローが強くて何とかなると。そこから発想した今日の新ルールは、カードに記された全ての「3」を「2」に読み替える
というもの。つまり、3徳、気づき、赦し、因の効果が全て2に弱まる。一方、3コストのカード(2徳と諦め)は2コストに下がるので楽な面もある……かな? 手札枚数は通常通り5枚。
こういうこと |
<1回目>
食欲、財欲はまあまあ解放できるが、役に立つカードの解放を躊躇し、遅い立ち上がり。
絶妙に何もできないことが増える |
残り3枚と言っても、色欲込みだ。色欲が残ると確信してからは、最終枚数を減らすことだけ考えた。まあどうしようもなかったと思う。
<2回目>
1徳、赦し、悟りなどをアグレッシブに解放していくも、やはり5周目ぐらいから彼岸が空っぽに近い状態。しかし7周目に念願の色欲解放! まさかできるとは。その後、3徳と書かれた2徳も2枚とも解放。これは行ける……?
結果: 敗北(残り1枚)
最後の5枚 |
いやあ厳しい。3ドローなら2枚増なのに、2ドローは1枚増でしかないのだから、そりゃあ厳しいに決まっている。ただ2戦目は十分勝利が見えていた。上手い人ならなんとかなるかもしれない。
ただ重大な問題があって、あまり楽しくない、という。ドローって多分楽しいんだよ。因を打つか否かの悩ましさが減ったし、特別新しい戦略もなさそうだし。まあでも、やってみないと分からないからね。
(1月30日 記)
「引き直しあり」編
「手札4枚」も「3を2に」も、締める方向のルールだ。そこで最後は、選択肢を増やす方向のルールを試してみることにした。一言では記述できないが、以下のように決めた。ドロー(ターン開始時または因使用時)の直後、引き直しを実行してよい。引き直す際は、そのとき引いた札のうち任意の枚数を好きな順で山札の底に戻し、戻した枚数-1枚を山札の上から引く
とした。このルールだと、1枚を単に山札の底に仕込むこともできるが、面白そうなのでそれも有り。また山札の底に戻した札は常に表向きとした。難度が下がるはずなので、三途の川の渡し賃は3枚とした。
<1回目>
山札1周目で早速の引き直し。
こんな感じで底に置いておく |
引きまくって強引に色欲解放 |
手札5山札5からの全戻し! |
敗北だったが、楽しかったのであと2回プレイしてみた。
<2回目>
結果: 勝利(山札10周目)
結果: 敗北(残り1枚)
(1月31日 記)
『さかな、さざなみ、さようなら』のプレイ日記はここで終了です。途中から、追加ルールなる妙な方向に行きましたが、どうだったでしょうか。
このゲームは、テーマやアートワークも素晴らしいのですが、一番好きな点は、カードの個性がかぶっていないことです。似た機能やオールマイティもあるのだけど、コストや使用タイミングの違いが巧みだと感じます。終盤はどうしてもパズルになるけど、それもしつこくなくてよかったですね。
では眠りましょう。おやすみ!
(2020年2月26日 修正)最後の変則ルールを「マリガンあり」と表現していましたが、一般に言う「マリガン」と意味がずれているため、「引き直しあり」という名前に変更しました。
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