葉樹林のパズルで遊ぼう

2019年3月14日

パズルと謎

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京都のパズルショップ、「葉樹林(ぱじゅりん)」から通販で買ったメカニカルパズルで遊んでみようと思います。

「メカニカルパズル」とは、手で実際に用具を動かして解くタイプのパズル。ルービックキューブや知恵の輪などが該当しますね。数独やクロスワードパズルは、紙と鉛筆で解くタイプのパズルですので、違います。

今回はパズルを7個買ったので、1日に1個ずつ、それぞれマックス1時間を目安に挑戦してみようと思います。

Tulip

まずは『Tulip』というパズルをやってみる。

花の形をした枠の中に、T・ULIPの5ピースを全部はめ込むのが目的。分かりやすい。曲線の枠の中に直線形のピースを入れるので、当然、すき間ができる。この点、普通のジグソーパズルなどとは一線を画すところ。



やってみると、割とすぐに「なるほど、こういう感じに詰めるのかー」と予想が立った。枠をよーく見ると、その詰め方をサポートするような特徴があることに気づく。そのあと意外と手間取ったが、結果7分38秒で解けた。

これは目的もわかりやすいし、ちょっと空いた時間で人に出して遊んでもらうのに、ちょうどいい感じ。楽しかった。

(2019年3月14日 記)


銀河クラフト285

「銀河クラフト」とは、こちらのサイト(作者本人のサイト)に鬼のようにたくさん掲載されている「組み木パズル」のシリーズ。

組み木パズルというものの厳密な定義は知らないが、「複数のパーツを噛み合わせるように組み立て、簡単にバラバラにならない状態にできるもの」という感じだと認識している。これとかこれとかが代表的な作品だと思う。



今回の銀河クラフト285に関しては、葉樹林で
同型3ピースを組むだけなのに何故か けっこう迷ったり とまどったり組めてしまえばなんでもないことなのにこのシンプルさが 本当にすばらしい
と紹介されていた。

・・・

付いてきた紙をまず軽く確認。図が色々と書いてある。パッと見は、これが解法の手順を示しているかどうか分からなかったので、とりあえず完成図以外の部分は隠して取り組むことにした。

まず適当に触ってみる。ピースは(物理的に)大きく、手で扱う上でストレスは無い。わずか3ピースなのに迷う……いや、組めない。白状するが、筆者は空間図形の認識が非常に苦手である。「同型3ピースなのだから、立体的に120°ずつ回し、タテ・ヨコ・高さ方向から組み合わせればいいはずよな」と思いつつ、ああでもないこうでもないと。組み合わせるパターンはそう多くないはずなのに…… 完成図の裏側が明かされていないので、「もしかしたら全然違うかも」という不安もある。

10分ぐらいやって埒が明かないので、完成図のすぐ右にある、緑色が含まれた図を見ることを解禁した。完成図中の1ピースの位置を示した図だ。これを見て、ようやく2ピースの組み合わせ方が分かった。なるほど。そして3ピース目の向きを推測。本当にこの向き? と不安になりつつ、かなり試行錯誤して完成。ここでまた10分ちょっとかかり、トータルは26分20秒。



途中、「中に隙間ができない」とどこか思い込んでしまったところがあり、苦労した。葉樹林の説明文は、まさにその通りだと感じた。ガチッと組み合った感じは薄いけど、表3面も裏3面も綺麗。

(3月15日 記)

Flying Tetromino 3

『Flying Tetromino 3(3は正しくはローマ数字)は、「フライングブロックパズル」の一種。

フライングブロックパズルの説明からしないといけないね。私も最近知ったんだけど。昔ながらのパズルに、「スライディングブロックパズル」というものがある。こちらで解説されているように、『15パズル』や『箱入り娘』のような作品のことだ。で、スライディングの名の通り、滑らせて板を移動しないといけないのだが、これを「飛んで移動してもよい」としたものをフライングブロックパズルと言うらしい。空所ならどこにでもワープできるわけだ。なお、今回の作品ではワープ時にブロックの向きを変えてもよい。

・・・

本作は問題図が12問あり、(最短と思われる)手数も記載されている。1時間で解けるところまで解いてみる。ただし、手数は達成できなくても先に進んでよいことにした。

最初の4問まではそれぞれ数分で解け、快調。空所が少ないので、それほど多くの場合を考えなくてもよい。5問目は、時間はそれほどかからなかったが、2手多くなってしまった。とりあえず、先に進むことにする。

空所が少ないし、たった4単位のたった5ピースなので、それほど多くの場合を考えなくてもよい。「要は○○のピースを□□の状態にすればいいんだな」と、結構論理的に考えられた。

7問目では大ブレーキ。結果、これが一番時間がかかった。ひとつ見落としていた動きがあったため、手間取った。12問目は最初1手多く解けてしまったが、10分ぐらいで所定の手数をクリア。5問目に戻ってベスト手数を目指すと、記載より1手多い手数が何回か出せたものの、なかなかできない。しかし15分ぐらいかかって達成できた。

合計58分ぐらいで、全問手数通りに解けた。やったね。

規模も問題難度もコンパクトにまとまっていて、とてもいい感じ。自由度がこれぐらい低くても楽しいというのはちょっと意外だった。ゴールを分かりやすくした工夫も効いている。1手1手進めるパズルの中では、理詰め寄りだと思う。フライングブロックパズル、もっとやってみたい。

(3月16日 記)


詰め合わせパズル

タイトルからすると「ピースを枠にはめ込むパズルかな」と思ってしまうが、それだと一部しか合っていない。これは、同じピース、同じ枠を使って、4種類のパズルを楽しめるというお得な作品。「問題が4問ある」というよりは「別種のパズルが4個ある」という作りになっている。

基本的には、「8個の長方形ピースを、ある条件の下で正方形枠に詰める」ことが課題になっている。その条件が4種類という感じ。

・・・

まずは「アンチスライド」課題に取り組む。つまり、ピースが干渉しあって動けないように詰めるもの。しかし、そもそも枠内に全部入れることすら結構難しい。結局これは約8分でできた。

次は「ノットカラーマッチ」。長方形ピースは3色に分かれているが、同色のピースが接しないように詰めるもの。中間色のピースが大きいので、これらを離して置くことを心がければ……と思っていたが、できそうでできない。制約がキツいので、その分置き方も絞られる気がするんだけど…… 約21分かけて何とか成功。

3つめは「オンリーワンカラー」。全ピース埋めたときに残る5マスの、地の色(下の台紙の色)を全て同じにしようというもの。これだけは問題が5色分、つまり5問ある。記されている順番ということで、まずは黄色問題をやってみる。これは約1分でできた。次は紫色に挑む。しかし8分ほどで累計1時間が経過し、タイムアップ。これで終了とした。この課題は、台紙にバラまかれている色のどのマスを使うかということで、制作者との駆け引きの要素も強いかな。

……トータル1時間に合わないね。実は、ノットカラーマッチを解き終わった後、アンチスライドの解答図を撮影し忘れたことに気づき、アンチスライドに再挑戦していた。なんと、1度目は約8分で解けたにもかかわらず、今度は約21分も使ってしまったのだった。ドツボにハマるというやつだろうか。

全体として、これはコスパが素晴らしい。4つめの「おまけのパズル」も興味深い。紫と赤が見分けにくいのだけは難。

空きマスがたった5マスしかないことを利用して、効率よく「枝狩り」できるともっと賢く解けるのかな。
そもそも長方形を正方形に詰めるというのは、あまり解いたことがないかも。ただ詰めるだけでも意外と難しいというのは発見だった。
ノットカラーマッチをやっている時になんとなく、「この問題ができた後に他の問題も足したのかなあ」などと邪推した。最も楽しかったのもノットカラーマッチ。

(3月17日 記)


Mouse


1日目の『Tulip』同様、曲線の枠の中に直線の文字ピースを全て詰め込むパズル。ピース数も同じく5個。今度はマウス、つまりネズミ。商品説明には
チューリップに比べるとかなり難しいです。このパズルもいくつもの伝説、逸話を生み出しました。
と書いてあり、戦々恐々とする。

・・・

もうこれは無心で詰め込む。ひたすら詰め込む。「ここの直線を使うのかなあ」とか「ここはあと何マス分入りそうだ」とか少しは思うけど、あまり頭は使わずひたすらピースをはめていった。Tulipよりタイト感は弱めか。全部入りそうな気は全然しないが。でも詰め込む。詰め込む。

そしてあるとき、突然入った。42分0秒。何度もこの解答図のそばを通ったはずだが、ついに見つけた。最後、「あっ、入る」と気づいたときのあっけなさがすごい。生配信を見ながらやったので単純に比べられないが、時間で見るとTulipの5,6倍難しい?

これ以上具体的にしゃべるとネタバレになってしまうかな…… 「意外な入り方だったか否か」ぐらいでも結構情報になっちゃうもんね(聞かれれば答えるよ)。いやでも、これは素晴らしい。気に入った。

(3月18日 記)


Pyramid in Cage



非常に単純明快なパズル。箱から中のピラミッドを取り出せばいい、というもの。箱には面ごとに異なる形の穴がついている。

魅力的な課題設定だ。ジャンル的には知恵の輪?

・・・

穴をロクに観察せず、まず軽くいじってみる。なんだか手触りが気持ちいい。どういう方針がいいのかよく分からないが、それぞれの穴を順番に試していくことにした。

……8分47秒。出た。なるほど。すっきり。納得感。

しまうのは単純に逆をやればいい感じ。理解理解。楽しいので何度か出し入れを繰り返した。

ただ1つだけ、「これは作りに問題があるのか、意図的にこうなっているのか」とややすっきりしない箇所があった。意図的な可能性があるので細かく書きにくいけど……

(3月19日 記)

Turn Over mini IPP version


3日目に解いたフライングブロックパズルの、さらに発展系ともいえるルールのパズル。こちらはピースを移動させるときに裏返してもよい。そして、目的が「全ピースを裏返すこと」になっている(ピースの表裏は色が異なる)。

問題は全5問で、それぞれ手数が設定されている。

・・・

ふつうに1問目から順に解いていくと、3日目『Flying Tetromino 3』よりはかなり易しく、快調に解けていく。まあ、わずか3ピースだし。

手数を見ると最後の5問目が本番という感じで、実際5問目だけちょっと苦労した。この問題だけ、途中で「セーブポイント」が欲しいなと思った。全問とりあえずのクリアまでで10分20秒。手数を守りつつのクリアもして累計18分0秒だった。

ポリオミノへの感覚が鋭敏になって良い。「mini」じゃない方のTurn Overも買ってみようかな。ちょっと面白いのは、こちらは理詰め感が薄かったということ。盤面の自由度の問題かな。

(3月20日 記)



とりあえず、ここまで

葉樹林から先週買ったパズルを、ひととおり遊びました。『詰め合わせパズル』以外は制覇したと言ってもいいのかな。一度解けたものを再度解けるかは分からないけど。

実に楽しかったです。初めて取り組むタイプのパズルも結構あり。それと、今回は全部木製パズルだったんだけど、やっぱり木は良い。

メカニカルパズルは他にもいろいろ積んでるので、掘り返してどんどん遊んでいきましょう。こういう風にブログ化することで半ば強制的に触れるようにしちゃうと、積まなくてよいなあと思いました。ではまた。

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