電話で聴く展示『Emergency Call』を体験してみました。
これは美術家の大岩雄典さんによる展覧会(『美術手帖』に「展覧会」と表記されている)で、電話をかけるだけで聴けるというものです。詳しくは、下にあるご本人のツイートから、サイトにアクセスしてください。
【☎︎】電話で聴く展示を始めます。— euskeoiwa (@rovinata_) April 29, 2020
電話展示|Emergency Call
会期:
4/30 から
緊急事態宣言解除 まで
ウェブサイトに記載された番号におかけください。https://t.co/UUk7QL0eXa
※日本国内からのみ
※かけ間違いにご注意ください
※回線状況により繋がりにくい可能性があります
ここで感想を書きます。鑑賞というレベルではないです。ただ思ったことです。
- 最初の増田義基さん。「ワン」で切り替わる感じが好き。
- ラジオ体操第一→岡嶋隆佑さん(没入感)→永田康祐さん(ムース)の流れ。何かを考えることを促されているのか、と多少疑心暗鬼になりつつ聴いた。
- 西村梨緒葉さん(おまじない)。面白かった。このぐらいの狂い度のまま、もっと長く聴いていたかった。
- 関悦史さんと日和下駄さん(俳句)。好きな感じの俳句も結構あったが、電話ゆえ戻って聴けない。自分のペースで鑑賞できないメディア。
- 坂本光太さん(チューバ)。すごいきちっと設計されている感じ。
- 無音になると、自分の心拍音や環境音が聞こえてくるし、聞き逃さまいと音に集中していた状態から一気に「思考」に頭が切り替わる。無音って強い表現なんだなあ。
- 途中でこう、すごい仕掛け(びっくりするやつとかインタラクティブなやつとか)があるのかなと身構えていたけど、予想以上に淡々としていて、でもこの展示形式からか集中して聴けて、なかなかよかった。
公式サイトについて、気になったことが2点。
- 参加者の肩書きが雄弁であると思う。結果的には鑑賞の補助になった。
- 放っておくと電話番号が薄くなっていく仕掛けは何の意図が?
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