ペントアップ Pent-Up

2018年11月18日

ネスターゲームズのゲーム紹介

t f B! P L
正方形5個の形を積み上げる ペントアップ


データ(ネスターゲームズ公式サイトより)
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◆タイトル:  Pent-Up
◆人数: 2〜4人
◆複雑さ(1〜5): 2
◆時間: 15分
◆価格: 29ユーロ (白黒版)
◆ゲームデザイナー: Néstor Romeral Andrés
個別ページへのリンク
日本語説明書へのリンク
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図形ゲームのペントアップ(Pent-Up)を紹介します。
オブジェのような不思議なかたまりを組み上げるオシャレゲーム。ネスターゲームズの看板作品の1つになっている感もあります。

プラスチック製で少し安価な赤青版も販売されていますが、ここではアクリル製の白黒版のみ、2人ゲームのみを説明します。赤青版や3人以上のゲームについては、上記のリンクを参照して下さい。

ペントミノとは?

このゲームは、「ペントミノ」のタイルを積み上げていくゲームです。

ペントミノとは、正方形5個を辺同士でくっつけた図形です。方眼ノートの5マス分。
5マス数えてみてね
1マスごとに切れ目が入っている親切仕様
そのような図形は、12種類しか存在しません(回転や裏返しして同じになる図形は1種類と数える場合)。
ペントアップでは、その全12種類の図形タイルを1個ずつ使います。

自分も相手も全く同じ12個を持ちます。


ゲームの概要と勝敗

交互に自分の色のタイルを1個ずつ置き、タイルのかたまりを作るゲームです。


お互いに全てのタイルを置き終わったら終了
一番高いところ(一番上の階層)に、より多くのタイルを置いていた人が勝ちです。
最上階には黒2個、白1個。黒の勝ち

最上階が同数なら、1つ下の階層をくらべます。以下同様。


タイルの置き方

置き方の説明です。

まず前提として。
置く向きは自由です。回転や裏返しはOKというわけです(と言っても、斜め置きや立体的に立てて置くなどはダメです)。
タイルによっては、向きが8種類も

先手の最初は、タイルをどれでも1個置きます。

その先は、

1. タイルを選び
2. そのタイルを可能な限り最も高いところに置く

この1と2で1回の手番になります。
2階に置けるので、2階に置かなくてはならない
2階に置けないので、1階に置く

置くときの条件は以下の通り。

A. テーブルに直接(つまり1階に)置くときは、
・既に置かれているタイルに辺で隣接するように
頂点で触れているだけではダメ

B. 他のタイルの上に重ねて(つまり2階以上に)置くときは、
・宙に浮く部分がないように
・複数のタイルにまたがって
浮いてはダメ
複数のタイルにまたがって置くこと。
言い換えると、同じ形はピッタリ重ねられない

間違えやすいルール

繰り返しますが、選んだタイルを、置ける中で一番高いところに置かなければなりません。「一番高いところに」という制限も大事なのですが、使うタイルは残っている中から自由に選べることに気をつけて下さい。

それと、2階以上では「隣接させて置く」という制限はありません。『NMBR9(ナンバーナイン)』というゲームを遊んだことがある人は、混同しないようご注意を。


おすすめポイントやプレイ感など

ルールがいろいろあるように見えますが、実際の制限は「選んだタイルをなるべく上に置く」「同じ形は重ねられない」だけ、という感覚です。ミニマルです。ボードも存在せず、広さの制限がありませんし。原理的に12種類しかない図形をきっかり全部使い、かつ少ないルールでちゃんとゲームになっているところが素晴らしいです。

あえて上に乗せさせる、という手が面白いです。当然、自分がさらに上に乗る布石として置かせるわけですが。ルールを利用し、じわじわと相手の手を狭めていくのを楽しみましょう。逆に上手く置かれてしまったときも、割とすがすがしい「してやられた感」があります。

序盤にどうしたらいいかが分からないかもしれません。もしそう思ったら、安易にテキトーに置いていき、残り半分ぐらいのところからがんばって先読みする。そして、かわりに何回もプレイを重ねる、というスタイルがおすすめです。何度か後半戦を経験することで、だんだん各ペントミノの「性格」が見えてくると思います。そうなったら序盤も方針を立てられるようになって、ますます面白いですよ。



以上、『ペントアップ(Pent-Up)』の紹介でした。もし、ペントミノという図形自体に興味を持たれたら、ポリオミノに関するエトセトラという記事の方も覗いてみてください。ペントアップの姉妹ゲームも紹介しています。

(2018/12/21更新)日本語版説明書が更新されて3人プレイやチームプレイの記述が追加されたので、英語版説明書へのリンクを削除し、記述を少し整理しました。


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このゲームはネスターゲームズ(nestorgames)の作品の1つです。ネスターゲームズについてご存知ない方は、こちらの紹介記事をどうぞ!

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