白熊とアザラシの追いかけっこ 流氷に乗って
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◆タイトル: Go with the Floe
◆人数: 2人
◆複雑さ(1〜5): 3
◆時間: 30分
◆価格: 20ユーロ
◆ゲームデザイナー: Phil Leduc
◆個別ページへのリンク
◆日本語説明書へのリンク
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鬼ごっこゲームの『流氷に乗って(Go with the Floe)』を紹介します。
追いかけるホッキョクグマ役と、逃げるアザラシ役。2人の役割が全く違う「非対称ゲーム」ですね。
ゲームの概要と目的
2人用ゲームです。一方のプレイヤーが2体のホッキョクグマを、もう一方が2体のアザラシを動かし、追いかけっこをします。
氷上での追いかけっこなので、足場の氷が割れ、徐々に動ける範囲が狭まっていくのがミソ。
ホッキョクグマはアザラシを2体とも捕まえることが目的、アザラシは1体でも逃げ切ることが目的です。
ひたひた…… |
終盤は穴だらけに |
ゲームの進め方
(以下、ホッキョクグマを「白」、アザラシを「黒」と略します)黒プレイヤーの手番では移動をします。
白プレイヤーの手番では移動か捕獲かのどちらかをします。
全くアクションできないときに限り、パスになります。
移動
1マスか2マス、直線移動します。斜めもあり。移動先は空きマスでないといけません。2マス動かすときに、穴を1マス飛び越えてもかまいません。
途中で曲がるのはダメ |
この白の動き方は矢印の5通り |
移動後に、移動前にいたマスと通過したマスには「穴」を置きます。
移動で穴が空く |
捕獲
白が黒に隣接しているときだけ捕獲できます。捕獲するなら、白と黒を両方取り除きます。そして、白がいたマスにだけ穴を置きます。ゲームの終わり
この手番を繰り返し、白が2体の黒を捕獲したらもちろん白プレイヤーの勝ちです。両者が連続でパスしたら、逃げ切りで黒プレイヤーの勝ち。
また、黒が1体の逃げ切りを確定させればその時点で黒プレイヤーの勝ちです。逃げ切り確定(説明書の「隔離」)とは、例えば下のような状況です。
この黒は絶対に捕獲されない |
逃げ切りが確定しているかどうかは、慎重に判定しましょう。
プレイ感など
焦点が「捕獲」に絞られているので、考えやすくていいですね。アザラシ側は、逃げ切り状態から逆算して動く。クマ側は、いかにそれを崩すか。捕獲時は隣接が条件ですので、アザラシは意外とスルスル逃げられます。クマのそばをすり抜けて動くのはちょっと気持ちいいです。一方クマは勝ち筋がそう多くない感じもしますが、序盤の布石(布穴?)次第かもしれません。
終盤は、残りマスを数える感じになりやすいと思います。見た目がかわいい割に、しっかりアブストラクトしてます。
説明書「マッチプレイ」の項目のように、白黒1回ずつの2戦を1セットとすると、勝ったときの空きマス数が得点になるので、また別の駆け引きも出てくると思います。
以上、『流氷に乗って(Go with the Floe)』の紹介でした。
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