古典ゲーム「ヘックス」への招待

2018年12月2日

ネスターゲームズ関連 ボードゲーム

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この記事は「数学ゲーム Advent Calendar 2018」2日目の記事です

ごあいさつ

初めましての皆さんにご挨拶します。

普段、ネスターゲームズ(nestorgames)というパブリッシャーのゲームについてブログを書いている、はかせと申します。

今回は古典ゲームの『ヘックス(HEX)』を紹介するのですが、ルール説明の後にクイズを載せています。単なるゲーム紹介だけではなく、少しだけ頭をひねりつつ、ヘックスを疑似体験してもらえたらと思います。
このゲームはネスターゲームズ以外からも発売されているほか、スマホアプリや、紙とペンで遊ぶこともできるようです。


ルール

まず、『ヘックス』のルールを紹介します。

2人用ゲームです。
1人が赤プレイヤー、もう1人が青プレイヤーになります。

正六角形が集まったひし形のフィールドを使って遊びます。
ひし形の対辺が、それぞれ赤と青に塗られています。



やることは単純で、かわりばんこに自分の色のコマを置くだけです。空きマスならどこにでも置けますよ。



そして、自分の色の対辺を自分のコマで繋いだら勝利です!
この写真では、青の対辺を青のコマが横に繋いでいます(青のコマをたどって左から右まで行ける)。赤も繋がる寸前でした。

ルールについてはこれだけです! このゲームの歴史などもろもろが気になる方は、以前書いた個別記事をご覧ください。

クイズ

『ヘックス』のプレイを、クイズ形式で軽く体験してみましょう!
写真に写っている範囲だけで考えればOKです。すごく遠くから回り込んで繋がる、というようなことを考える必要はありません。

注:問題のすぐ下に答えが載っています
マス目の名前はこのように表します

問1


さて問題。赤が上から下まで繋がる寸前のようですね。今から青の手番です。青は赤が繋がるのを防げるでしょうか?



━━━ すぐ下に答えがあります ━━━


答1. 防げない

こう来たら、赤はD3へ

[解説]青がC4に置いたなら、赤はD3に置いて繋がります。青がD3に置いたなら、赤はC4に置いて繋がります。どちらにしろ赤は繋がれます。C3の赤と、D4の赤は、「二股」形で繋がっていると言えます。


問2


また赤が繋がりそうですね… 今から青の手番です。青は赤が繋がるのを防げるでしょうか?



━━━ すぐ下に答えがあります ━━━


答2. 防げる
[解説]青がD3に置けば、赤は当面繋がりません。例えば青D3の後、赤C3と来たら、青C4で防げます。
いろいろ頭の中でシミュレーションしてみてください

問3



今から赤の手番です。赤を上から下まで繋げるには、どこに置けばよいでしょうか?



━━━ すぐ下に答えがあります ━━━


答3. C4
[解説]C4に置いたとすると、C4とB3は実質繋がっています。なぜなら、問1と同じように二股形になっているからです。そして、C4とD5も同じく二股形です。よって、B3からD5まで繋がっているのと同じことになるのです。


問4



今から青の手番です。赤が上から下まで繋がるのを防ぐには、どこに置けばよいでしょうか?



━━━ すぐ下に答えがあります ━━━


答4. B4
[解説]C1とB3、B5とC6は二股形で実質繋がっています。B3とB5は、問2と同じ形で、繋がっていません。


問5



今から赤の手番です。赤を上から下まで繋げるには、どこに置けばよいでしょうか



━━━ すぐ下に答えがあります ━━━


答5. C4
[解説]このように、直接繋ぐことも当然あります。B2とC3、B5とC6は二股形で実質繋がっています。F2の青が無ければ、F3でも正解でした。




クイズは以上です! 駆け足気味でしたが、なーんとなくヘックスの思考を体験できたでしょうか。ゲームに慣れてくると、遠くまで見て手を打つようになり、もっと楽しくなりますよ。

このブログでは、アブストラクトゲームを中心にいろいろと紹介していますので、またよろしければご覧ください。
また個人的にも、「数学ゲーム Advent Calendar 2018」のこの後の記事が楽しみです!
ありがとうございました。



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