番号繋げて取り除く ケルニ
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◆タイトル: QUERNI
◆人数: 2人
◆複雑さ(1〜5): 2
◆時間: 15分
◆価格: 22ユーロ(終売直前の割引価格は19ユーロ)
◆ゲームデザイナー: Enrique Fernández Alcázar
◆個別ページへのリンク
◆日本語説明書へのリンク
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連番を繋げて取り除くゲーム『ケルニ(QUERNI)』を紹介します。
残念ながら、この記事執筆時点(2018年12月22日)で、このゲームは「まもなく販売終了」と予告されています。公式サイトの個別ページには、普段の注文ボタンがなく、「欲しい人はメールを下さい」となっています。もしかしたら既に購入不可能かもしれません。
この記事が駆け込み購入を促す記事になるか、それとも既に終売済みでただの歴史的記事(?)になるか。ともあれ、ゲーム紹介はふつうに行います。
(2018年12月29日追記。Twitterにて売り切れと発表されました)
ゲームの概要と勝敗
2人用ゲームです。各自、1〜16の数字タイル16枚を使います。所定の位置にランダム配置してゲームスタート。
初期配置はランダム |
チェーンになっているタイルは取り除くことができます。
自分のタイルを全て取り除けば勝利です。
手番で行うこと
自分の手番になったら、次のうちいずれかを行います。- タイルを移動する
- チェーンを取り除く
- タイルを移動して、チェーンを取り除く
- パス
タイルを移動する
自分のタイル1枚を「1マス移動」か「ジャンプ移動」で動かします。どちらにしろ、空きマスにしか移動できません。
1マス移動なら、縦・横・斜めに隣接するマスに移動します。
1マス移動 |
このジャンプは1手番中に何回でも連続ででき、ジャンプとジャンプの間に方向転換してもかまいません。
連続ジャンプ |
チェーンを取り除く
ボード上の自分の「チェーン」をゲームから除外します。チェーンとは、同色の連番が3枚以上縦・横・斜めに隣接しているものです。例えば、「9」→「10」→「11」と繋がっていればチェーンです。番号順に繋がっている必要があります。一直線でなく、折れ曲がっていてもかまいません。
チェーンの例 |
タイルを移動して、チェーンを取り除く
上記「タイルを移動する」に続けて「チェーンを取り除く」を1手番で行えます。パス
「タイルを移動する」も「チェーンを取り除く」もできないときだけ、パスします。基本的にはこれだけです。詳細は、説明書を参照して下さい。引き分け規定もあります。
プレイ感など
「連番を繋げて取り除く」って、ありそうでなかったルールかも? とはいえ、馴染みにくいルールはなく、安心して楽しめます。主に楽しいと感じたところは2つありました。
1つは連続ジャンプの気持ち良さ。これは、チェッカーなどのゲームと似ています。
もう1つは「どこからどこまでをチェーンにすると最善か」を考えることで、複雑に絡み合った結び目を解きほぐすかのような面白さです。
連続ジャンプの結果、 7〜11の長いチェーンに発展! |
相手との絡みもそこそこありますが、ソロプレイ寄りかなあとは思いました。
最初の配置がランダムな上、有利な配置〜不利な配置までの幅が大きく、不公平感は結構出てくると思います。「タイル配置後、後手プレイヤーが担当色を選ぶ」「タイル配置後、ビッド形式でハンディキャップと担当色を決める」など、何か工夫した方がいいかも。それと、投了を認めた方がいい気はしますね。
派生ゲーム
同じコンポーネントを使い、『WORMI』と『PARITI』という派生ゲームが遊べるようになっています(リンク先はボードゲームギーク。英語説明書あり)。どちらも概ねQUERNIを踏襲していますが、以下のようになっています。
WORMI……自分のタイルで1〜16の長いチェーンを作れば勝ち。一方のプレイヤーは淡色マスにしか、もう一方のプレイヤーは濃色マスにしか入れない(初期配置時を含む)。
PARITI……タイル色に関係なく、一方のプレイヤーが全ての奇数タイル、もう一方のプレイヤーが偶数タイルを操る。同番タイルは1つのマスに入り「ペア」になれる。自分のタイルを全てペアにすれば勝ち。
以上、『ケルニ(QUERNI)』の紹介でした。
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