世界レベルのパズルを解こう

2020年5月11日

パズルと謎

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次の土曜日(2020年5月16日)に行われる、紙と鉛筆で解くパズルの大会「パズルジャパンオープン 2020」に参加し、その模様を書いていきます。[2019年版の記事]

【この記事は2020年5月11日〜20日頃にかけて少しずつ更新予定です】

どんな大会?

誰でも参加できるパズル大会です! 公式サイトはこちら

先月、「ナンプレ ジャパンオープン 2020」版の記事を上げたのですが、そちらとほぼ同じなので、仔細はざっくり省きます!

例題前半[1〜14]

例によって、インストラクション(出題されるパズルのルール説明など)が公開されている。例題を解き、要領を確認してみよう。ナンプレは基本9×9ゆえ例題解きも大変だが、こちらはまだ気楽だ。

以下、何かしらの感想を持った問題についてだけ書く。

例題2(覆面サム) このパズル大会では初めてのルール? 配点を見てのけぞる。2問目から妙なことはやってこないと思うんだけど……?

例題4(ナンプレ) これはあからさまに変だ。何だろう? 「ナンバープレース」じゃなくて「ナンプレ」なところにポイントがある?

例題9(ループであろー) 地味につっかかった。

例題10(スターバトル) このパズルって、解き上がりが大体パターン化してるというか、見覚えのあるような模様になるけど、ルール的に必然性があってそういう模様になっているのが割と好きなんだよね。

例題12(ABCプレース) 割と手強い印象があるパズルだけど、今回は配点低いのね。

例題14(覆面ウォールロジック) 理詰めが効いて楽しかった。

解き覚えがある問題もあったが、そこは例題なので気にしない。ニコリ産のパズルには、タイトルにニコリでの名称を付記しておいた。これは何気に有効だと思う。11、12、14は例題の時点で楽しかった。

(5月11日 記)

例題後半[15〜27]

続いて、後半の例題を解く。

例題15(不連続サムクロス) 自分には難しいパズルだが、「実はもう確定してるんですよねぇ〜」に気付く瞬間は割と好き。

例題16(える) 昔のJPCの郵送予選(準決勝)で、特大サイズのえるに5日ぐらい取られたトラウマが! この例題もムズい。

例題18(ループはいやよ) このパズルが高配点というのが面白い。

例題19(最大値ループ) 高度な手筋がいろいろありそうだなあと。2×2禁も忘れそうだ。小問1しか解かないつもりだけど、スムーズに解けたらいいなあ。

例題21(トラップサーチ) このパズルも来るのか。「斜めの白」が必須?でやや難しかった。

例題23(ビトゥイーン^2サム) 「線が細い」例題だと思った。でもやったことのない考え方が求められて楽しい。
ところで、このタイトルを見て、なぜか以下のようなルールかと一瞬思った。これは面倒くさすぎる。
ルール2. 枠外の数字は、その列の「1番目の黒マスと2番目の黒マスの間の数字の合計」と「2番目の黒マスと3番目の黒マスの間の数字の合計」の差を表す。

例題25(六角ループメーカー) ループメーカー自体が苦手で、かつ高配点だからまず解かないが、この勝手に線がにょろにょろ伸びていく感じは好き。

例題26(テトロミノプレース) 最初の2つまでのテトロミノは推理で解けたが、残りの3つは気合いしかないのかなあ。

例題27(ペントミノプレース) 解き方わかんねえ、と思ったけど「相当窮屈?」と予想し、次に縦3に着目するとなんとなくできた。

既に濃ゆい。でもまずまず取り組みやすい構成には見える。心配な点は、17番〜23番ぐらいまでのルールの混同。それから解答方式の間違い。

(5月12日 記)

PGPで練習[11, 21]

大会に出るパズルのうち、いくつかのパズルを練習しておこうと思った。そこで、PGP2019のRound 8の問題を使ってみることにした。
[問題PDF][PGP自体のサイト]
(PDFには「2018」と記されているが、その事情は分からない)

なお、この問題選定には、ブログ記事 パズルジャパンオープン2020 過去問&練習問題の紹介 - 市民のための競技パズル入門 を活用した。ありがとうございます。

練習とはいえ、それほど気合いを入れず。手筋を発見するのも目的なので、急がず、タイムも測っていない。

PGP2019R8 - 5(Tapa) 無難に解けた。いろいろな手筋が思い出せていい感じ。

PGP2019R8 - 6(Tapa) じっくり眺めたがひらめかず。結果、2箇所ある「113」から仮決めして解いた。時間はかなりかかった。

PGP2019R8 - 7(トラップサーチ/Kuromasu) 「4」だけという趣向作。右下を背理法的に決めたら後は手が止まることなく。

PGP2019R8 - 8(トラップサーチ/Kuromasu) だいぶお絵かきロジック風味。いやあ数えた数えた。1回破綻した。

トラップサーチ(黒どこ)は数え間違いが非常に恐い。疲れる前に取り組むべきかも知れない。ニコリのマスの小ささなら幾分マシなんだけどなあ。

(5月13日 記)

PGPでさらに練習[7, 10]

続いて、PGP2019のR8で練習。

PGP2019R8 - 9(相ダ部屋/ARAF) まあまあスムーズに解けた。左下から左上が綺麗に決まり、その後は「見えた」感じ。

PGP2019R8 - 10(相ダ部屋/ARAF) 高配点だが、ダメ元でやってみることに。右下から右上、確実ではないがなんとなく線が見え、「意外と論理的に解けるナンリン」みたいな解き味。かなり楽しい。しかしその後、どうしても埋めきれず、最初の方に間違いがあったと結論づけた。ギブアップ。

PGP2019R8 - 13(スターバトル) 「この中にちょうど1個☆が入る」という領域を囲ってみると、なんとか手が進んでいく。しかし残念ながら最後の最後で破綻。ギブアップ。

スターバトルは後ろの問題(14番)の方が低配点だったことに気づいたが、疲れたのでここで終わり。結果的に1問しか解けず。

(5月14日 記)

LMIで練習[5, 26]

さらに問題を替えて練習。今度は LMIより、2016年のPuzzle Ramayanのコンテスト「Object Placement」を使ってみる。
[該当コンテストのページ][LMI自体のサイトトップ]

Object Placements - バトルシップ1問目 小さく易しい。

Object Placements - バトルシップ2問目 空きの行と列が各1ずつという優しさ。最後までスムーズ。

Object Placements - バトルシップ3問目 2問目では一応終盤で盤面全体を見る場面があったが、こちらはその必要もなく、なお易しく感じた。

Object Placements - バトルシップ4問目 少し高度になるがほぼ理詰めで。数え間違いして4分ぐらいタイムロス。

Object Placements - テトロミノプレース1問目 若干の気合い。理詰めも探したかった。

Object Placements - テトロミノプレース2問目  Oの入る位置を勘違いしてロス。

理詰めだけで解き切れるか、または答えの程近くまでにじりよれる難度。ウォーミングアップにはちょうどよかった。テトロミノのほうは「気合い」の感触も確かめられた。練習はこれで終了だ。

(5月15日 記)

作戦立てる・BGM準備

これは大会数時間前の話。昨年のWPC選抜記事先日のナンプレオープン記事を読み、方針を少し考えた。せっかくこうしてブログ書いてるのだから活用しよう。

まず、配点は全面的に信用というか、とにかく低いものからやる。ナンプレと違ってパズルごとの得意不得意も激しく出そうだが、まあ今回までは配点優先で行ってみる。とはいえ本当に低い順に解くのも紙の出し入れが面倒そうなので、30点未満の問題を頭から解いていくことにした。

もう一つは、どのぐらいで途中で諦めるか(見切りをつけるか)。ちょっとずつ手を出して無駄にするのと、ドツボにハマる可能性とのバランス。これは少し考えたが結論が出なかった。ただ、昨年の最初の2問連続で「3分やって諦める」をやっている。これはやめよう。やるなら5分はやる。5分やらないなら手を出さない。それぐらいの決めで。

あとは、大会中に解くBGMのプレイリストを作った。制限時間ほぼピッタリのリストを作ることを恒例にしている。本当に全力でやるなら無音が良さそうだが、まあ趣味なので。残りの制限時間が耳からだいたい分かる、という利点も一応ある。
2020 150min


(5月16日 記)

大会本番

5月16日昼、パズルジャパンオープン本番。13:00〜15:30の2時間半。本番前にプリンタとの接続がうまくいかず焦ったが、開始8分ほど前に復旧。よかった。

[残り150分]
大会スタート。タイマーON、150分のBGMを再生開始、パスワード入力、1〜3ページ目を印刷して正しく出力できていることを確認、4ページ目以降を印刷しつつ1問目を眺める。手順に問題なし。

[残り148分]
1 吉例クロスマッス
しばらく見ていたが、どこから手をつけるか方針が立つまでが遅かった。そして右上→右中の順番で仮定していくが、全通りつぶれてしまった。これはヤバい。7分も経っていることに気づき、狼狽。(7分消費)

[残り141分]
5-(1) バトルシップ
悪い精神状態のままここへ。3の艦を2隻、2の艦を1隻、1の艦を2隻決めたところからは仮置きで。2通り目で正解を引いた。(8分で25点)

[残り133分]
5-(2) バトルシップ
この2問目のほうが低配点なことに今さら気づいた。縦列ヒントの「4444」を見て、最密充填っぽいなあ、と感じ、ほとんど引きにいく感じで。(6分で18点)

[残り126分]
6-(1) テトロミノリンク(LITS)
手はそう止まらなかったが、繋がりの見にくさもあってやや時間がかかった。なんかそういうパズルだと思う。知らんけど。(7分で15点)

[残り119分]
6-(2) テトロミノリンク(LITS)
十字ブロックが目につくが、それ以上に「要はつながればいいんでしょ?」とばかり、最初から試行錯誤するつもりで。ところがそもそも「十字ブロックに入る t 同士が接しない」ということに気づいておらず、タイムロス。その後はまずまず。解けた後、「これは相当論理的に解ける問題だったのでは……?」と感じたが、振り返る間もなく次へ。(9分で24点)

[残り110分]
7-(1) 相ダ部屋
配点の割に、右下以外は一筋縄では行かなそうに感じた。でもまあ、だいたい最初に思ったように区切れた。このパズルは慣れで上達しそうだなと感じた。(6分で17点)

[残り104分]
8-(1) ビルディング
ごく普通に大きい数字から埋まっていき、安心感。(4分で17点)

[残り99分]
10-(2) スターバトル
今度は間違いなく、低配点の小問から。左から2〜6列目が論理的に埋まっていき、かなり気持ちいい。ところが他の部分が眺めても眺めても埋まらない。たまに「×」を少し付けられるぐらい。3度ぐらい仮置きしてみたが答えに辿り着けず。なまじ半分ほど埋まっているだけに見切りをつけるのが遅れた。(17分消費)

[残り82分]
11-(1) Tapa
簡単に分かるところがなかったので、「3」の周りを仮置きしてみる……が、また全パターンつぶれてしまった。どうも処理間違いが多い。もう1巡やっていくと、解けた。(6分で13点)

[残り76分]
12-(1) ABCプレース
易しかった。安心。(2分で10点)

[残り74分]
12-(2) ABCプレース
同じ手筋を繰り返し使えて楽しかった。(4分で21点)

[残り69分]
13-(1) 嘘つきナンバーエリア(四角に切れ+α)
なんとなく「6は7では?」と匂いを感じ取り、これが正解。ラッキー。(0分で11点)

[残り68分]
14-(1) 覆面ウォールロジック
記号の数を数えようか? と迷ったが、せず。理詰めのみで進め、途中うっかり破綻したが大事に至らず。(6分で19点)

[残り62分]
15-(1) 不連続サムクロス(カックロ
長く手が止まったところはないが、これ速い人はあっという間だろうなあという印象。(4分で15点)

[残り58分]
16-(1) える
Lの向きが決まる前に面積が決まることが多く、楽しい!(4分で15点)

[残り54分]
19-(1) 最大値ループ
序盤はお絵かきロジック的手筋でどんどん進む。しかしぱたっと手が止まり……ああ2×2禁があった、とようやく思い出した。例題を解いたときの懸念どおりだ。見落としも多く、後半は仮定で進めるしかなく、苦戦。理解度が低い。(12分で20点)

[残り41分]
20-(1) ノータッチ・ペントミノ分割
残り時間を見て考える。これは残しておいて、終わり間際にやるべき問題では? が、少し手を動かすと理詰めらしきものが見えてくる……という盤面にも思えた。そこでやってみる。2つのPも気になるが、右下の深さ2の穴から決めていくのが正道に思えた。しかしいざやってみると、意外と先が長そう(場合の数が多そう)に感じ、途中放棄。(3分消費)

[残り38分]
21-(1) トラップサーチ(黒どこ)
ニコリで解いたときは苦手感はなかったが、例題や練習のときに「苦戦しそう」と感じたパズル。やはり、じわじわとしか手が進まない。先が長すぎるし、いかにも間違えそう。またも放棄。(6分消費)

[残り32分]
22 ビトゥイーンサム
一方これはまだ得意な方のパズル。と思いきや初手が分からない。焦りつつ考えると、計6の分解方法2通りにどちらも「2」が使われている……という事実に気づいて、そこからはスラスラ。こういう手筋もあるのか…… もう少し速く解きたかったが、満足感はある。(6分で19点)

[残り26分]
26 テトロミノプレース
事前には「IやOの位置で場合分けするかな」と思っていたが、なんか表出数字が小さい。マス数を軽く計算して、中央タテ4列を最密充填するぐらいの気持ちで行くことに。すると、早く引けた。(3分で26点)

[残り23分]
ここで最初の解答入力。この後は1問解けるたびに入力しよう。さて残り時間、どこに行くか。クロスマッスあたりは最後の数分でよさそうだから、もう少し長くかかりそうなもの……

[残り19分]
10-(2) スターバトル
半分解けていたこの問題に着地。もうどんどん仮置きしていく。結果、4分使って答えにたどり着いた。(計21分で25点)

ここで2度目の解答入力。しかし、リロードを忘れていて(フォームへの入力が空っぽなままでスターバトルの解答だけ入力して)送信ボタンを押してしまう。再度リロードするが時すでに遅し。再度全問の入力で2分ほどロス。

[残り12分]
21-(1) トラップサーチ
4合目ぐらいまで解けていたこの問題へ。早く破綻しそうなところから仮置きしていく。それである程度進んだら理詰めをまた探し……  解けた。(計10分で22点)

[残り6分]
1 吉例クロスマッス
満を持してここへ。勝負だ。右上→右中と決めていく方法はやはり間違っていない気がするので、再度決めていく……すると、再開後2分で解けた。何だったんだ。(計9分で20点)

なんで最初答えに辿り着けなかったかというと、左のタテ列の引き算を間違っていたのだ。なぜか 左上=左中+左下 になるような数の組み合わせを探してしまっていた。こうして書くと訳わからないが、まあこんなものだ。

[残り3分]
20-(1) ノータッチ・ペントミノ分割
この時間ならこの問題しかないでしょう。どんどん決めていく! このPの向きやってなかったな…… あ、できそう! できた……いやできてない! 最後の2つが同形で接してる! まあ合ってるかもしれないだろ! このまま入力しちゃえ〜〜!!!!(計6分消費)

[タイムアップ]

ほどなく発表された正答を確認した。最後のノータッチペントミノ(1)は、合ってると思ってなかったからよし。それ以外で誤答はあるか……? 1問あった。さんざん苦労したスターバトル(2)だ。自分の盤面を見ると、2つの☆が斜めに接していた。残念。まあでも1問なら、まずまずか。

(5月17日 記)

結果と感想

結果を見てみよう。今年と昨年の成績を比較するにあたり、ナンプレの方と同じ指標を2つ使ってみる。1問1問のサイズがまちまちだから、「正解数」は指標としない。

今年(2020)
自分の順位/参加人数 63位/180人 →上位35%
自分の得点/1位の得点 327点/1229点 →27%

昨年(2019)
自分の順位/参加人数 61位/104人 →上位59%
自分の得点/1位の得点 295点/1347点 →22%

選抜大会とオープン大会という違いはあるが、両方の指標とも良くなっている。これは嬉しい。順位そのものも上がっていれば満点だったけど、十分満足。


大会内容への感想


まず何と言っても楽しかった! 毎回のことだけど、時間に追われて解くだけではもったいなさすぎる問題群だなと。しかもこれは選抜大会(だった)なのに、最上位陣なら1問1分2分で解けるであろう易しい問題も入れてくれて、自分でも結構解ける、楽しめるものになっている。嬉しいなあ……

自分の解き方としては、ちょっと仮定に走りすぎ、引きに行きすぎでは? ということ。自分の理詰め力を考慮すると、点を稼ぐという意味では悪くないスタンスかもしれないが。何とかもう少し理詰め力の向上をしたい。じっくりパズルと向き合う必要があるかなあ。

それともうひとつ、来年の自分に向けて、赤字で書いておく。クロスマッスは後にしろ。そいつは「凶例」だ。



結果PDFを見ての感想


2覆面サム。自分に近い順位で、解いている人が結構いる。本当に頭から順に解いていった人かなと見てみると、そうでもない。一方上位の方はむしろあまり解いていない。非常に興味深い。

5-(2)バトルシップ。正解者数、少なっ。解けなかったのか避けられたのか…… 6-(2)、10-(2)もやや少ないから、(2)というだけで解かない人もまあいるのだろう。

9、17の正解率の高さ。やはりニコリ定番パズルは強いか。一方、21ループはいやよ はあまり解かれていなくて、これは定番じゃないからか? ただ問題が感触としてちょっと難しかった気もするし、後ろの方だから自然と解く人が減る気もするし……

こんなところで。

(5月18日 記)

ニコリ系を解く[9-(1), 17-(1), 18-(1)]

大会本番で解けなかった問題のうち、ニコリ系の3問を解いてみよう。

まずは9-(1)ループであろー(ヤジリン)。作問は今井洋輔さん。いやあ、全然手が進まなかった。あまりに停滞するので、黒マスが入らないマスにちびちびマークするのだが、どうも本質的じゃない気がする。でも1番の悲劇は、解き初めて約10分経つまで、ど真ん中のマスが黒マスだと気付かなかったことだ。なぜか、ここは黒かなー白かなーそれによって色んなところに影響及ぶなーなどと悠長に考えていた。こんなミスを本番でやっていたら病むぞ。ともかく、何とか仮置きを繰り返し解けた。(28分で30点) 手を出さなくて良かったな…… なんというか、全然数理が見えないと言うか。

次に17-(1)間■仕■切■り(ぬりかべ)。作問は藤巻徳彦さん。さすがに3割ぐらいのところまでは簡単に進む。その後は小さめの数字同士がうまく効きあって、なかなか進まない。しかし黒マスが左下から脱出するには? 右下から脱出するには? などと考えると解けた。一度ハタンしたこともあり時間はかかったが、それなりにシャープに考えて答えまでたどり着けた気がする。これは非常に楽しかった。(21分で33点)

最後に18-(1)ループはいやよ(ごきげんななめ)。作問は今井洋輔さん。簡単に決まるところを書いたら、あとは「理屈などない!」とばかりにどんどん仮定を進めて解いた。ただ、下手な仮置きをするとかなり後の方でハタンが発覚したりしたので、いかにも高度な手筋が隠れていそう。(18分で41点)

(5月19日 記)

大物に挑む[23]

最後は、解きたいものを解いてみよう。難度は無視。ズバリ、23番ビトゥイーン^2サムだ。作問は斉藤一紀さん。大会全体としても2番目に配点の高い問題だから、ダメでもともとの精神だ。

黒マスと「必ず数字が入るマス」がまず合計10マスほど確定した後、やはりピタッと止まった。まずはじっくり考えてみる。取っ掛かりになりそうな箇所はいくつかありそうだが……

しかし閃かなかった。仕方ないので仮定に走っていく。しかし簡単に矛盾が導けることはなく、どんどん深みへ。盤面の大部分を埋めてようやく1箇所が判明し、さあ続けて解くぞと思うとハタンした。やむなく全消しし、もう1回。ところがまたも仮置きの処理に間違いがあったようでハタン。……1時間も経っていたのでこれでギブアップとする。
一番散らかってたとき
教訓: 配点はアテになるゾ

(5月20日 記)




本記事は以上です。作問・大会運営された皆さま、ありがとうございました。

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