葉樹林のパズルで遊ぼう 2

2019年6月13日

パズルと謎

t f B! P L

メカニカルパズル(用具を使うパズル)で遊んでみます。購入元は、京都のパズル情報発信基地でありパズル工房である「葉樹林(ぱじゅりん)」。通販で買いました。

葉樹林から買ったパズルで遊ぶのは2回目(2週目)です。1回目の様子はこちら今回も、基本的には1日に1個ずつ、1日マックス1時間を目安に挑戦してみようと思います。時間を限って取り組むのは、もっぱら筆者の可処分時間の都合です。

【この記事は2019年6月13日〜19日まで更新していました】

WINK Puzzle

まずは『WINK Puzzle』というパズルから。コピーライト表示は「(C) 2014 hide.UE.」。

『15パズル』や『箱入り娘』のようなスライディングパズル[参考サイト]の一種。顔のような状態(上の写真)からスタート。ブロックを枠内で滑らせ、右目と左目のパーツだけが入れ替わった顔にするのが目的。



動きの自由度が少なめなのでそこまで難しくないのでは? と触ってみるも、意外と手こずる。でも行ったり来たりするのを嫌って、分からなくなったら初期状態に戻して何度もやってみた。10〜15回ぐらいリセットしただろうか。15分40秒で解けた。ほどよい。

解けた後、手順を再現してみようとすると、できなかった。こんなもんだ。でも解法を覚えるところまでやりたいなあ。「要はあのピースとこのピースを合わせることを狙って動かせばよい」という風に手順を整理したら上手くいきそう。

ピースはよく引っかかって、ちょっと動かしづらい。これより少し余裕があると回転できちゃうのかも。やすりで少し削るかな?

(2019年6月13日 記)

ステップ2012


次は、ブロックを所定の形に組み上げる『ステップ2012』。「デザインは KOZY (C)2012」とある。

つい先日も解きまくっていたポリキューブ系のパズルだ(ポリキューブという概念について書いた記事はこちら)。ただ、普通のポリキューブではなく、立方体を半分の直方体に切った「0.5単位」があるのが特色。

葉樹林の通販ページによると
ステップシリーズ
だんだんと小さくなってきているのに
おもしろさは増してきています
それだけ洗練されてきたということでしょう
ということで、シリーズ作らしい。5つの問題が用意されている。

・・・

ピース数は8ということですごく多くはないが、手強そうな感じがする。最初の1問だけ問題を見せよう。

このように、指定の5ピースで「2軸階段」とでもいうべき形を作る問題だ。これは2分29秒でできた。

途中ちょっとアクシデントがあった。誤って4ピースだけで組んでしまったのだが、たまたま「見かけの2軸階段」が完成したのだ。で、「おお、トリックがある問題だったのか!」と勝手に勘違い。

気を取り直して問題2へ。今度は1段ずつ高くなった2軸階段。使用ピースは不明。まずは簡単な計算から入り、最も低いところに使うピースで場合分けするかのように進め……5分12秒で解けた。やった! 意外と戦える?

次、問題3。さらに1段高くなる2軸階段。最も低いところが高さ1.5になり、場合分けは大変に。そこでいろいろ試してみる。L型から組んだりI型から組んだり。使いにくい形を先に使ったり。ピースの隙間(軒下とでもいうべき空間)を早く埋めてみたり。……難しい。とっかかりも見つからない。30分費やしたところで一旦諦めて次へ。

問題4,5は2軸階段以外の形を作る問題。それぞれ手を動かしてみるが、解けず。普通のポリキューブとくらべると、残りの埋めなければならない空間の把握が難しい。トータル1時間たったところで終了した。

結果としては2問目までしか解けなかったけど、このように段階を踏んで易しい問題から解けるのは嬉しいなあ。あ、これも「ステップ」なのか? なかなか楽しかった。

(6月14日 記)


Lock U


普通の方法では開かない錠前を開きましょう、というパズル。名前は『Lock U』で、Uは形状から来ているらしい。「デザインはOsho」とある。

こういったパズルは「トリックロック」と総称されている。筆者は恐らくこの類いを解くのは初めて。近いのは秘密箱かな? でも秘密箱もほとんど経験がない。知恵の輪は数十個はやったことがあるけど。

・・・

まず、見た目ではどこが動くのか分からない。とにかく触ってみる。すると、薄い色のバーを持って、中の層が2mmぐらい右にずらせることが判明。

分かりやすい可動部は他に無さそうだ。うーむ。ただ、いろいろ気づいたことがあった。特に気になったのは、振ると音がカラカラ鳴ること。何の音だ? 振ったり叩いたりをいろいろと試すが正体は分からない。……!! あれっ。開いた。

仕組みが分からないが解けてしまった。ここまで4分38秒。とりあえず解けたが、今度は逆にロックがかかっていない状態になった。やはり元に戻せないとダメだろう。試行錯誤するうち、ロック←→アンロックのトリガーが分かり、自由に開け閉めできるようになった。よしよし。

中の機構がどうなっているのかを理解せずに、ここまでたどり着けた。最後の謎は機構だ。何だろう……5分ぐらい考えたが分からず。付属の解答書を見た。おお、意外とシンプル。なるほどー。トリックロック、もっと数を触りたい。

(6月15日 記)


マッチングパズル(知育TOY舎)

タイトルは『マッチングパズル』だが、よくありそうな名前というか、パズルのジャンルっぽい名前なので、後ろに製作元らしき法人?名をつけておいた。デザイナー、出版年として「by Kazusato Kasuya 2016年」と書かれている。

6面に色シールが貼られた立方体を、所定の形に並べる。そして、下面以外の各向き(面)ごとに、色が揃えばいいというパズル。全4問。

葉樹林の通販ページにも書かれていたが、『インスタント・インサニティ』というパズルに似た外観で、目的が逆という感じ。



各立方体を少し調べる。同じ色が貼られている面もあるようだ。多い色と少ない色がある。考察はほどほどにして、とにかくやってみよう。すると、問題1が1分未満、問題2が4分ぐらいで解けた。ちなみに問題2からは、直方体でない形に並べる問題。

問題3と4は作る形が同じなのでまずは並行して取り組み、問題3の方が10分ぐらいで解けた。問題4はその後15分ぐらいやって解けず。計30分。この日はちょっと疲れていたのでここでギブアップ。こういう日もある……ということでどうかひとつ。

これ、非パズラーに遊んでもらうならいい塩梅かも。あと各問の解数が気になる。唯一解ならスゴイ。

(6月16日 記)


ポリキューブ箱詰め3種


ポリキューブ(関連記事はこちら)を立方体に詰め込むタイプのパズルを、3種類続けてやってみる。

まずは『CUBE 333 a-42』。作者名は「提案: ITACHO」「検索: F・A・P & Kozy」となっている。ゴールは3×3×3。ピース構成は、同じペンタキューブを3個と、同じテトラキューブを3個。きれい。これでちゃんとパズルになっている(悩める)わけなので、ワクワクする。

さあやってみよう。最初、「9単位のセットを3個作って組み合わせ、向きを変えて組み合わせる?」と思ったけど、これは勘違いだった。……意外と難しい。筆者は3×3×3の箱詰めは50種類以上はやったことがあり、きっと数分で解けると高をくくっていたが、手こずっている。ペンタキューブはU型なのだが、思いのほかこれが使いづらい。あと別の問題として、Uのへこみがキツくて時折力が要る。……できた! 10分30秒。ちょっと盲点だった感じもある。

次は同シリーズ、同作者の『CUBE 333 N-15』。やはりゴールは3×3×3。ピース構成は、同じヘキサキューブを2個と、同じペンタキューブを3個。先ほどのa-42は両ピースが厚さ1に納まるものだったが、こちらは両方厚さ2だ。

さてタイム計測開始。おお、扱いにくい。捉えにくい。いや、でもできた! 2分39秒。やったぜ。5ピースは6ピースより少しだけ易しくなる、ということがあるかも。

 ラストにしてメインディッシュは『Hara's Diabolical Cube』(葉樹林での商品名は『HARA CUBE』)。デザインはHara Yoshikatsu氏。ゴールが4×4×4なので、この時点で3×3×3とは難度が段違いと思われる。で、ピース構成がとても面白い。ドミノ(1×1×2)3個を一定の規則下で接着したヘキサキューブ全10通り+テトラキューブ1個なのだ。下の写真からなんとなく感じ取ってほしい。
一番左のを変化させていく感じ

従って全11ピース。先に調べたところによると、解はわずか3つ。どう考えても難しいぞ!

ともかくやってみよう。やはり難しい。深さ2以上の穴が残ったらもうアウトだ。どうも、下の鏡像2ピースが特にお邪魔な気がする。

……約40分やってギブアップ。この時間の中で、1ピース残して全て箱に納められた回数でさえ、わずか3回しかない。「あと1単位ずれたら」じゃないよ、「あと1ピース」だよ。とっかかりもコツもつかめなかった感じ。確かにDiabolicalだ。
惜し……さして惜しくはない
(6月17日 記)


Happy Frame


次は『Happy Frame』というパズル。コピーライトは「(C)2018 Frederic Boucher」。

いくつかの穴があいたフレーム(枠)に、4ピースの「鳥」を納めるのが目的。上手くいくと中央の穴に何かが……

・・・

まずは、適当にフレームの中に1羽だけ入れてみる。1つの横穴だけ大きくなっているようだから、素直に考えればここから入れればいいんだろう。なるほど、感触は分かった。しかしこれ、本当に4ピース入る? キツキツでは?

次にフレームを無視して鳥4羽を組み合わせてみた。割と綺麗に噛み合う。ふむふむ。しかし「キツそう」感は増した。さらに、フレームを表裏と横からとよく観察してみる。特にトリックらしきものは無さそう。
裏にも穴が
これらを中で組むというイメージ、手順が分からない。ピースを入れる順番だけを考えればよい、ならどんなに楽か……でもとりあえずやってみるか。……お。2つめに試した収納順で、ピースが3つめまで入ったぞ。そのまま続けて、意外にすんなり全ピース入った! 完成! 10分20秒。
一応真ん中を隠してみる

中で起こったことが正確に分かったわけではないが、美しい機構、な気がする。そしてこの後がまた楽しかった。左上と右下だけを引っ張ると、全ピースが広がる。動きが面白く、表から裏から動画を撮ってしまった。これは頭をひねるためというよりは、美しさを楽しむパズルなんだな。

(6月18日 記)


3 Squares & トリプルN


最終日は、セットで販売されている2つのパズルを解く。それぞれ、マックス30分でやってみよう。

まずは写真の上、『3 Squares』というパズル。同じように3分割された正方形が3個。この計9ピース並び替えて、1つの大きな正方形を作ろうというもの。古典パズルらしい。

完成形の1辺の長さは計算で求められるので、枠があるとやりやすいかもしれない。小さい四角形のピースが難しい… これがうまく納まるような置き方が分かれば解けそう。逆に、でかいピース3個の置き方も結構限られるはずなのだが… 結局解けなかった。これはくやしいなあ。


さあ、頭を切り替えて次へ。最初の写真の下側、『トリプルN』。ポリオミノ3つで対称形を作るパズル。デザインはOshoさん。付属の紙の問題文は「対称な形をつくってください」となってるけど、点対称形は容易に作れるので、線対称形を作る問題だと考える。

実はこのパズル、触れたことがある。7年ぐらい前、実際に葉樹林に訪れた時に、出題されたのだ。確か、「好きなパズル、興味のあるパズルは?」「『シンメトリックス』はすごいと思う」「じゃあこれやってみたら? N3つで、シンメトリックス!」というやりとりでポリオミノを渡された記憶がある。そのときは5分か10分ぐらいやって解けずに諦めた。今は少し対称形作りの経験を積んだ(記事の下の方)ということもあり、リベンジの時!

斜軸にしたり、穴がある形にしてみたりといろいろやってみる。でも似た形状のピースばかりなので、すぐに「こういう形は無理だ」と分かる。いろいろ、いろいろやってみる……本当に答えがあるのか… !! あった。やったぜ。おー…ちょっと意外な方向の答えだった。今回は6分15秒。

(6月19日 記)


解けないのも多かったけど

今回買ったパズルにひととおり取り組みました。いやあ今回も楽しかった。前回よりもムズ楽しいというか、苦しんだ感はありましたね。これこそ「パズル」なのかもしれない。

複数問出ているものは時間中に解き切ることができず、その点はちょっと残念でした。1時間で全問とか、無理があったかも。次があれば、時間と取り組むパズル数を見直しましょう。

一番気に入ったのはHappy Frameです。これは解ける解けないの勝負という感じじゃなく、動きを「おおー」と楽しめて。あと、トリックロックとか、それに類するパズル(秘密箱など)ももっと解いてみたくなりました。

さあまた、宿題が増えましたね。「おまけ」でいただいたものも触りたいし。特に日記化しないところでもちょくちょく触っていきたいですね。3 Squaresなど、日を置いたらポロっと解けたりしそうな予感はあります。では、またの機会に!

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